著作権切れたミッキー、早速ホラー映画になる ─ 『ミッキーのマウストラップ』米予告編が公開

2024年1月1日をもって著作権が切れた『蒸気船ウィリー』(1928)のミッキーマウスが、早速ホラー映画にされた。インディー作品『MICKEY’S MOUSE TRAP(訳:ミッキーのマウストラップ)』は、ミッキーがパブリックドメインと化した1月1日に合わせて予告編映像を公開している。
この度著作権が失効したのは『蒸気船ウィリー』のミッキーマウスのみ。カラー化し、手袋を着用した現在のデザインのミッキーは引き続き著作権の保護下にある。
本作『MICKEY’S MOUSE TRAP』は、『蒸気船ウィリー』版ミッキーを二次利用し、ホラーキャラクターに見立てた作品だ。映像内では『蒸気船ウィリー』のクリエイティブがこれ見よがしに使用されている。
21歳の若者アレックスは、誕生日だというのに遅番でゲームセンターに勤務していた。そんな彼女を友人たちが驚かそうとするのだが、そこにミッキーマウスの姿をしたマスクの殺人鬼が襲ってくるという内容。
ジーナと呼ばれる友人が電話をしながらゲームセンターに到着したところ、背後からミッキーマウスが接近。続いて友人グループの1人が「すぐに戻るよ」と言い残して去る場面では、「アイツ、死んだな」「ホラー映画で『すぐに戻るよ』って言うやつは、死ぬんだよ」と、ホラー映画であるあるの“フラグ”ネタも登場する。
予告編のYouTube動画の概要欄には、「免責事項」として次のように添えられている。「これはディズニーの映画や製作物ではありません。また、ディズニーといかなる提携もしておらず、また承認も得ておりません。この映画で使用しているのは、パブリックドメインとなった『蒸気船ウィリー』のミッキーマウスのみです。『蒸気船ウィリー』のミッキーマウスは2024年1月1日にパブリックドメインとなりました。後のバージョンのミッキーマウスの著作権侵害や商標権侵害はしておりません」。
米The Hollywood Reporterによれば、配給会社や配信プラットフォームも未定で、米公開日もまだ決まっていないが、製作陣は2024年3月の公開を目指している。
著作権が切れたキャラクターのホラー化といえば、児童小説『クマのプーさん』に基づく映画『プー あくまのくまさん』(2023)も話題に。低予算ながらヒットとなり、続編の製作も決定している。
Source:The Hollywood Reporter