『ミニオンズ』実写化には監督も反対「アニメだからこそ可能な世界観」

米イルミネーション・エンターテイメントとユニバーサルが贈るアニメーション映画『怪盗グルーのミニオン』シリーズは、第4弾となる『怪盗グルーのミニオン超変身』が大ヒット公開中だ。世界中で人気を博しているシリーズを実写化する可能性について、クリス・ルノー監督が言及している。
アニメ映画の実写化については、ディズニーが製作した実写版映画『美女と野獣』(2017)や『アラジン』(2019)が大成功を収め、『白雪姫』の実写版も待機中だ。アニメ映画の実写版成功例が数多くある一方、『ミニオンズ』シリーズ4作中3作で監督を務めたルノーは米Deadlineのインタビューで、「実写版は望んでいません。それが僕の答えです」と断言している。
さらにルノーは、「(実写版リメイクについて)話し合いがあったとしても、そのことについて僕は知りません。自分にとっては、アニメーションであることがこの作品の世界観を定義していて、アニメだからこそ何でも許されるんです」と回答。
例えとして、「ミニオンを自動販売機に閉じ込めたり、ベクターを襲った時にグルーが吹き飛んだり、そういった描写はまさに漫画的なアイデアだし、『バッグス・バニー』の漫画に出てくるような感じですよね」と、映画からのシーンを挙げたルノー。アニメだからこそ可能な描写や設定が作品の世界観を創り上げているため、実写版では限界があると指摘している。

続けて監督は、「実写版を作ったら、まったく違う作品になると思います。個人的には、あまり魅力を感じませんね。何が起こるかは分かりませんが、それが個人的に感じていることです」とも語った。
ルノーの言う通り、『ミニオンズ』シリーズのキャラクターはアニメーションだからこそ可能な魅力によって成り立っているため、実写で再現するのは容易ではないだろう。実写化することで新たなファン層を獲得できるポテンシャルも秘めているかもしれないが、ファンの間では意見が大きく分かれそうだ。
『怪盗グルーのミニオン超変身』は上映中。
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Source:Deadline