『モアナと伝説の海』実写版、モアナ役が続投しない理由 ─ 「次世代にバトンを渡すことが重要」

現在、米ディズニーからは2016年の長編アニメーション映画『モアナと伝説の海』の実写映画化企画が進行中。アニメ版でマウイ役の声優を務めたドウェイン・ジョンソンが続投する一方、モアナ役のアウリイ・クラヴァーリョは復帰しないことがわかっている。
現在23歳のクラヴァーリョは、『モアナと伝説の海』出演後も俳優として精力的に活動している売れっ子のひとり。このたび米The Wrapに取材に応じ、モアナ役を続投しないことに決めた明確な理由を明かしている。
「『モアナ』ユニバースは今も拡大中で、アニメシリーズや実写版が動いています。私にとって、太平洋諸島の次世代の女性にバトンを渡すことがとても重要だと思うんです。心からの願いです。私自身、アジア・太平洋諸島系アメリカ人を意味するAAPIに受け入れられ、その領域で存在してきた1人です。数少ない太平洋諸島の住民なんです。」
ハワイの先住民の血を引くクラヴァーリョは、モアナを通して太平洋諸島の文化を代表する存在となった。「もう一度言いますが、私は数少ない太平洋諸島の住民の1人です。私たちの物語はとても重要で、語り継がれる必要があります」と語り、文化継承への思いを伝えた。
モアナ役は次世代に譲る意向のクラヴァーリョだが、実写版には製作総指揮として就任している。出演、製作を務めるドウェイン・ジョンソンと共に物語を繋いでいく。
また、クラヴァーリョは『モアナと伝説の海』以外の作品でのリプレゼンテーションにも前向き。マオリ族の血を引くタイカ・ワイティティ監督の言葉を引用しながら、「先住民族の方がショーランナーを務めて自分たちの物語を伝える姿を見てみたいです」と語っている。「もしそれが、23歳の私から始めなければいけないことなら、そうします。その扉を私が大きく開けて、次のモアナにも会えるのを楽しみにしています」。
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Source:The Wrap