【我が偏愛のSWクリーチャー1 カンティーナ・バンド】銀河を彷徨うジャズバンド、モーダルノーズ

スターウォーズで好きなキャラクターは誰?」と尋ねると『ダースベイダー』と答えることが多いのが、スターウォーズ初心者や小学生。『ボバ・フェット』と答えるのが中級者。それが自称上級者ともなりますと、『エピソード4に出て来るカンティーナバンド』とドヤ顔で答えてくる、というのが、筆者の個人的な経験則から来る『スターウォーズファンあるある』でございます。

カンティーナ・バンド

カンティーナバンド?なにそれ?と思われる方が多いのも無理ありません。劇中、当該のバンドとやらは、一切台詞がないモブキャラクターの集団ですし、その名前が劇中で呼ばれることもありません。これは何もこのカンティーナバンドに限った話ではなく、スターウォーズの世界では、1カットしか映らない書き割りのようなクリーチャーの一人ひとりにちゃんと名前が設定されており、それぞれに公式非公式問わずバックストーリーが存在しています。

このカンティーナバンドが登場するのは『エピソード4 新たなる希望』、モスアイズリー宇宙港にあるチャルマンの酒場のシーンです。ファンの間ではとても人気のある場面で、その人気の理由を事細かに分析すると長くなってしまうのですが、要はこの場面は『宇宙のどこかには、人間以外の種族がたくさん暮らしていて、それぞれの都合でそれぞれ好き勝手に生きているということの真実味』をSFジャンル映画として初めて表現できたシーンだったのではないかと考えます。宇宙人の生活感、実在感はスターウォーズが成功した理由の大きな一つだと思いますが、それを象徴する場面だったわけです。

で、その場面に登場するクリーチャーたちの中で最も印象的で、なおかつキャッチーだったのが、酒場内で雇われバンドよろしく演奏しているカンティーナバンドというわけです。彼らの正式名称は『フィグリン・ダン&モーダルノーズ』といいます。全員ビスという種族でドーム型の頭部、大きな黒い両眼が特徴です。知覚、特に聴覚が優れている種族で音楽家や科学者を多く輩出しているそうです。裏設定としては、聴覚が敏感なので、音響兵器の攻撃を受けると頭部が爆発してしまうというのがあり、そんなグロい場面実際に劇中に登場しなくて本当によかったと思います。

話はそれましたが、この『モーダルノーズ』、揃いの黒いジャケットにグレーのスラックス、演奏する音楽はモダンジャズ風、と、とてもスタイリッシュ。ですがリーダーのフィグリン・ダン(クラリネットのようなものを吹いています)が博打好きで、ジャバを始め、色んな金貸しに借りがあり、ひとところに居着くことなく流しの演奏生活を続けているそうです。エピソード7のマズ・カナタの酒場では、明らかにこの『モーダルノーズ』を彷彿とさせるバンドが登場し、何故かレゲエを演奏していましたが、明らかに可愛さが『モーダルノーズ』の方が上。先輩たちほどの人気は出ないと思われます。

About the author

1977年生まれ。週刊少年ジャンプ脳のクリーチャー愛好家。玩具コレクター。エンドレスダイエッター。「意識低い系」の文章を信条としています。

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