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「THE LAST OF US」エリー役ベラ・ラムジー、歴史映画で主演決定 ─ 全身が毛で覆われる症状に苦しむ役

GabboT https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Bella_Ramsey_at_the_2022_TIFF_Premiere_of_Catherine_Called_Birdy_%2852358884151%29.jpg

「THE LAST OF US」「ゲーム・オブ・スローンズ」で知られるベラ・ラムジーが、歴史映画『Monstrous Beauty(原題)』で主演を務めることがわかった。米Deadlineなどが伝えている。

17世紀を舞台にした本作でラムジーが演じるのは、チャールズ2世の宮廷で劇作家を目指すバーバラ・フィールドという女性。全身が毛で覆われるという、珍しい体質に苦しむ役だという。

教育という貴重な機会を得たバーバラは、並外れた外見を持つ人々が貴族に混じる‟ナチュラル・ワンダー”として、国王チャールズ2世の宮廷に席を置くことになる。‟見た目”よりも‟自分”を認めてほしいという願望に駆られたバーバラは、王の愛人ネル・グウィンのもとで劇作家を目指すことに。ネル自身は、チャールズに人は外見だけではないことを証明したいと考えていた。バーバラは有名な劇作家アフラ・ベーン(ショー)の協力を得て、大衆の意見を変えるための劇を上演しようとする。父長制の強い社会に挑戦しながら、自立した女性となって運命を切り開く姿が描かれる。

監督・脚本を手掛けるのは、『つぐない』(2007)『エンジェル』(2007)などの女優として知られ、『悪魔がみている』(2020)で長編映画の脚本家・監督デビューを果たしたロモーラ・ガライ。キャストは、チャールズ2世役で「ザ・クラウン」シーズン5&6のドミニク・ウェスト、その寵姫ネル・グウィン役で『PASSING -白い黒人-』(2021)「プリーチャー」(2016-2019)のルース・ネッガ、英国初の女性職業劇作家アフラ・ベーン役で「キリング・イヴ/Killing Eve」(2018-2022)のフィオナ・ショウらが出演する。歴史上の人物とフィクションのキャラクターが共存する、興味深い物語が期待できそうだ。

製作はスティグマ・フィルムズの下で『イエスタデイ』(2019)のマシュー・ジェームス・ウィルキンソンが手掛け、ハンウェイ・フィルムズがセールスを担当。同プロジェクトは、5月開催のカンヌ映画祭で話題作のひとつになると予想されている。撮影は9月に開始予定だ。

ハンウェイ・フィルムズのガブリエル・スチュアートCEOは声明を発表し、ガライの脚本について「アイデンティティ、権力、美、そして社会に影響をもたらす芸術の役割を描いた」と称賛。「この映画は老若男女や、その間にいるすべての人が一緒に楽しむことができます。鑑賞後に多くのことを語れる、時代を超えた楽しい物語です」と語った。

脚本・監督を務めるガライは、「私がとても大好きで、何年も自分の中に存在していたこの脚本を映画化できることに、この上なく感激しています」と喜びを表し、「バーバラが自分を表現し、他者から注目され、評価されたいという深い欲求は、私たちのすべてです。素晴らしく才能のある人たちとともに、この映画を作ることができて感無量です。彼らはバーバラと彼女の物語に対して、知性と感受性と愛情をもって応えてくれました」とのコメントを発表した。

Source:Deadline

Writer

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KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。