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【インタビュー】『マペット大集合!』カーミットたちが語るシリーズ初の即興劇への挑戦「かなり興奮した」

マペット大集合!
© 2020 Disney

カエルのカーミットやミス・ピギーといったおなじみのマペットたちが、シリーズ史上初のある試みと共に帰ってくる。

2020年8月21日よりバラエティ・シリーズ『マペット大集合!』がDisney+(ディズニープラス)で配信開始。これまで映画やドラマ、テーマパークなど、至るところで愛されてきたマペットたちは、“台本無し”という新たなチャレンジに挑むことになる。

そんなマペットたちは、前代未聞の人形による即興劇にいかなる心持ちで臨んだのだろうか。なんとこの度、多忙であろうマペットたちから貴重なインタビューが到着。マペットたちの中から、カーミット、スクーター、そしてペペの御三方が代表で、新シリーズの見どころから新たなチャレンジ、現在の心境について語っている。普段なかなか聞くことの出来ないマペット・スターたちの声をぜひ逃さずチェックしてほしい。

カーミット

マペット大集合!
© 2020 Disney

まずは、マペット第1号として知られるカエルのカーミット。おなじみ「セサミ・ストリート」ではインタビュー記者、「マペット・ショー」では司会進行役と、これまでの「マペット」を支えてきた大黒柱だ。作品出演のみならず、名門オックスフォード大学で講演をしたり、歌えばビルボードホット100に入ってしまったりと、大活躍のカーミット。本シリーズへ出演するにあたっての心境とは。

── ハロー、カーミット!

ハロー、元気かい?

── 今日はお時間を頂きありがとうございます。『マペット大集合!』が作られるのを知った時、あなたはどのように感じましたか?その時の反応はどういったものでしたか?

『マペット大集合!』をDisney+でやると知った時、とても興奮したよ。最初にかなり興奮したのは、脚本が無いことだった。僕らは過去に脚本を使ったことはある。でも実際は、そういったもの(脚本)を使わないんだ。そういったものはあるけど、僕らはそれらを使わない。それら(脚本)は最終的に、リサイクル用のゴミ箱の中に入ることになるんだ。だから、僕らが普段やっていることを進んでやるのは楽しかったね。

── このシリーズでは、あなたのどのような所に注目したらよいでしょう?カーミットについてなにかエキサイティングなことはありますか?

『マペット大集合!』では、それぞれのエピソードにいくつもの素晴らしいコーナーがあるんだ。そして、それらにはすべて違うマペットが登場する。だから、僕はその中でいろいろやるんだ。ル・ポールにインタビューしたりね。でも、他のことをする他のマペットたちもいる。スウェーデン人のシェフ(キャラクター)は料理コーナーをやるし、ミス・ピギーはライフスタイルのコーナーをやる。そこでは、僕も少し参加したりするんだ。そして、ブンゼンとビーカーによる、最高な実地試験のコーナーだってある。さっき僕が言った、(親密にという意味のUp Close & Personalをもじった)「Mup Close & Personal」というセレブをインタビューするコーナーもあるんだよ。多くの素晴らしいスターたちが番組に登場するんだ。

マペット大集合!
© 2020 Disney

── あなたがおっしゃったように、多くの素晴らしいゲスト、面白いセレブが番組に登場します。どなたとのお仕事が一番印象に残っていますか?

僕はリンダ・カーデリーニが大好きなんだ。もちろん、ル・ポールも大好きだ。ダニー・トレホはとても素晴らしい。そして、セス・ローゲンに、オーブリー・プラザ、タイ・ディッグス、彼らみんなが最高だよ。彼らが僕たちと一緒に時間を過ごして、『マペット大集合!』に参加してくれて、とてもありがたいと感じているんだ。

── 撮影中のおもしろエピソードで、なにか教えて頂けるものはありますか?

番組を考え出している時に、何をしたいかを正確に知ろうとするのはいつも難しい。みんなが、どんな番組をやりたいかについてそれぞれ自分の考えを持っているんだ。マペットたちの何人かが提案したアイデアのいくつかはそんなに良いものじゃなかった。ゴンゾは「ゴンゾのタピオカ・ハッピー・アワー」というコーナーを提案した。でも、僕らはそれをやらなかった。

あとは「アニマル、野菜、それともミネラル」というコーナーが提案された。そこでは、アニマルが野菜や岩を食べるんだ。それも実現しようとは思わなかった。そしてもう一つ、「ハミルトン2」というのがあった。それは、ハミルトンになったミス・ピギーが1人でやるコーナーだったけど、それもやらなかったね。

── このシリーズを楽しみにしている日本の「マペット」ファンたちにメッセージをお願い出来ますか?

ハイホー、日本のファンたち!僕だよ。カエルのカーミットだよ!君たちに、Disney+の新しいマペット、脚本なしのシリーズ『マペット大集合!』を見てもらえるのが待ち切れないよ!8月21日に配信されるんだ。是非、見てね!

── ありがとうございます。

どうもありがとう!良い1日を過ごして!

スクーター

マペット大集合!
© 2020 Disney

続いては、ショーの裏方として走り回っていることが多く、クリっとした大きな目が可愛らしい人間型のマペット、スクーターだ。ショーを裏で支えるだけでなく、ある時には歌を披露、またある時にはカーミットの代役でホストを務めるなど、マルチな才能の持ち主。カーミットと共に「マペット」シリーズを支えてきたベテランが、作品制作から日本についてまで幅広く答えてくれた。

── やあ、スクーター!

ハーイ!

── 今日はお時間ありがとうございます。

会えて嬉しいよ。

── 『マペット大集合!』で、あなたのどのような所に注目したらよいでしょう?スクーターのなにかエキサイティングな面を見ることになりますか?

イエス。君たちは僕の活躍を見ることになるよ。番組を作っているのをね。君たちが見ている間に、僕はその放送エピソードを仕上げているんだ。だから、番組の一番最後まで、僕が活発に仕事しているのを見ることになるよ。

マペット大集合!
© 2020 Disney

── これは脚本なしの初めてのマペットの番組です。あなたたちは、他のキャラクターたちやゲストとの間で多くのアドリブをしないといけなかったと思います。そこでのチャレンジはありましたか?

みんなが自分のコーナーを持っているんだ。だから、みんながどこか自分だけの操舵室にいる感じだね。スウェーデン人シェフの料理コーナーのようにね。彼はキッチンで自分が何をしているか分かっている。そして、ブンゼンとビーカーはサイエンスのコーナーを持っている。ミス・ピギーはライフスタイルのコーナーを持っている。だから、みんなが自分たちの大好きなことをやっている感じなんだ。たくさんの編集があって、そこに音楽を入れて、“さあどうぞ!”となる。マペットのオバカな行為とカオス(大混乱)だよ。

── 自分以外で、あなたがお気に入りのマペットのキャラクターは?

僕のお気に入りのマペット?難しい質問だね。僕は友だち全員が大好きだ。カーミットがリーダーのような存在だから、僕は彼を尊敬しているよ。

── スクーター、あなたが日本に行ったことがあるかどうかわかりませんが…

行ったことはないんだ。

── 何か日本の文化や日本について、好きなことはありますか?

食べ物だね。食べ物が大好きだよ。

── スシとかラーメンが好きなんですか?

イエス。スシが大好きなんだ。僕のお気に入りの1つだね。

── 番組では面白いセレブたちがたくさん登場しますが、誰が一番印象に残っていますか?誰との仕事が一番楽しかったですか?

そうだな……たくさんの人たちが来たよ。ル・ポールは素晴らしかった。セス・ローゲンはとてもオカしい。彼はフォジー(クマのマペット)と、かなりオカしいインタビューをやるんだ。誰が他に来たかな…?ダニー・トレホは、スウェーデン人シェフと料理をした。だから、僕らはいろんなセレブたちととても楽しい時間を過ごしたよ。

マペット大集合!
© 2020 Disney

── 全てのマペットたちの中で、あなたと一番仲が良いのは誰ですか?

困ったな。僕らはみんな、どこかお互いに親友同士なんだ。だから、僕にはその中から1人を選ぶのは難しいね。

── 撮影中、なにか面白いエピソードがありましたら教えてください。

うーん…ブンゼンとビーカーのコーナー、「The Muppets Labs(マペット実験室)」はいつも面白い。だって、彼らは常に何かを上から落としたり、壁にぶつけていたりしてるからね。とても散らかるし、かなり馬鹿げているんだ。

── 最後に、この番組を楽しみにしている日本のマペットファンたちにメッセージをいただけますか?

ヘイ、みんな。スクーターだよ!ディズニープラスで『マペット大集合!』を見てね。君たちはとても気に入ると思うよ。

── ありがとうございました。

サンキュー!バイバイ!

ペペ

マペット大集合!
© 2020 Disney

インタビューのトリを飾るのは、1990年代にスペインから仲間入りを果たしたペペ。エビの王様として知られるペペは、出たとこ勝負のハチャメチャなクイズ番組「ペペのアンビリーバボー・ゲーム・ショー」の司会者を務める人気者だ。スペインから遥々ハリウッドに渡ってきた野心たっぷりのペペには、本シリーズのおすすめだけではなく、アメリカに来た目的も質問。受け答えの際にスペイン語を織り交ぜながら、大好きだと語るあの意外な日本食についても教えてくれた。

── ペペ、今日はお時間いただきありがとうございます。

オラ(スペイン語のハロー)。とんでもない、こちらこそありがとう。

── 『マペット大集合!』で、他のマペット作品との違いや、ユニークな点を教えて下さい。

たぶん僕らがそれを脚本なし(の番組)と呼んでいるから、多くのクレイジーなものが詰まっている。予想外のものがね。すごく楽しいよ。全てのマペットの部分が楽しいんだ。それは脚本が無いからだと思う。これは僕らが脚本なしでやった最初のシリーズなんだよ。

── マペットのキャラクターたちや人間たちと、アドリブをやるのに苦労した点は?

そうだね。僕にとっては問題無かったんだ。僕はアドリブが大好きなんだ。僕は自分の心に浮かんだことを言うのが大好きだ。僕が言っていること分かる?僕は自分が考えていることを何でも言うのが大好きなんだ。だから、僕にとってそういったことは問題じゃない。

他のマペットたちの中には、たまに脚本を欲しがったりする者もいる。彼らは何が起こるのか知りたいんだ。でも、それはコントロールだよ。すべてはコントロールなんだ。でも、ゲストやセレブたちは(脚本の無いことを)すごく楽しんでいる。彼らはオッケーなんだ。彼らは「やってみよう!なにが起きるか見てみよう!」というアイディアがとても大好きだったね。

マペット大集合!
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── この新しいシリーズで、ペペについてなにかエキサイティングな面(注目すべき点)を見ることになるのでしょうか?

シー(スペイン語のイエス)。僕は自分のコーナーを持っているんだ。「ペペの驚くべきゲームショー」だよ。とても素晴らしいんだ。その中の僕は素晴らしいんだよ。そして、本物の人間たち、本物のゲストたちが登場して、僕がそのルールを考え出す。みんなでゲームをするんだ。だからすごく楽しいよ。ものすごくね。

── ペペ、あなたはスペイン出身ですね。

マドリードとマラガだよ。

── なぜアメリカに来て仕事をすることにしたのですか?

ハリウッド!ララララ〜、ハリウッド(歌いながら)……僕は映画に出たいんだよ。

── 何か日本や日本の文化で、あなたが好きなものはありますか?

僕はスシ・バーは避けないといけない。いいかい?それは僕にとって危険なんだよ。でも、僕はソースが大好きだ。ソースは素晴らしいね。そして、パン粉が大好きだ。パン粉だよね?あの(フライの)皮はなんと呼ぶの?(揚げ)パンにつけるやつ。パン粉だよ。

── パン粉ですね。

僕はそれが大好きだ。エビや小エビ(のフライ)につけるのではなく、僕はパン粉自体が大好きなんだ。パン粉を見ると僕はなぜかプランクトンを思い出してしまうんだよ。

── この作品を楽しみにしている日本のファンにメッセージをお願いします。

是非この番組を見てよ。君たちはきっと気に入ると思う。すごく楽しいんだ。僕のゲームショーは、楽しくてクレイジーで、日本的な感じがするよ。

── ペペ、今日はお時間ありがとうございました!

グラシアス(ありがとう)。バーイ!

『マペット大集合!』予告編

半世紀以上にわたり愛され続けてきたお馴染みの“マペット”たちが陽気にホストを務める『マペット大集合!』は、毎週金曜日に新エピソードが公開となるDisney+オリジナルのバラエティ・シリーズとなる。マペットたちにとって初の台本無しの作品だ。本シリーズでは、天真爛漫なデタラメさ、そしてびっくりするほどのお間抜けさが詰まったごちゃまぜの楽しさでマペットたちが大暴れする。

ゲストには、俳優・プロデューサーのセス・ローゲンやドラァグクイーンのル・ポールほか、『チャイルド・プレイ 2019』(2019)などで知られる女優オーブリー・プラザ、「デッド・トゥ・ミー ~さようならの裏に~」(2019-)などの女優リンダ・カーデリーニ、フード・トラック料理人ロイ・チョイなど幅広い著名人が登場する。

『マペット大集合!』は、2020年8月21日よりDisney+で配信中。全6話構成となり、毎週1話ずつ配信される。

Writer

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。