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15歳少女の新アイアンマン名称「アイアンハート」に決定。トニーは人工知能としてアーマーに!

先月上旬に発表されるやいなや、世界中のマーベル・ファンの度肝を抜いた「トニー・スターク引退、アイアンマンの後継者は15歳黒人少女」のニュース。コミック『インヴィンシブル・アイアンマン』誌上での展開だが、今回の交代劇ははっきりとマーベルの正史となる模様だ。

このたびマーベルは、トニー・スタークの後を継ぐ少女リリ・ウィリアムズを主人公とした『インヴィンシブル・アイアンマン』新シリーズの詳細を発表した。

新たな名前は「アイアンハート」

天才少女リリ・ウィリアムズを主人公とする新シリーズのタイトルは、現行シリーズと変わらず『インヴィンシブル・アイアンマン』。新シリーズの始動する2016年11月刊行分でナンバリングがリセットされ、再び「#1」からのスタートとなる。

アイアンマン世代交代のニュースで多くのファンが懸念したのは、おそらく新たなアイアンマンの名前だったことだろう。マーベルは新アイアンマンの名前が「アイアンハート」になると明かしている。「アイアンガール」でも「アイアンウーマン」でもなく「アイアンハート」だ。

『インヴィンシブル・アイアンマン』現行シリーズ、および新シリーズでライターを務めるブライアン・マイケル・ベンディス氏は、この「アイアンハート」というネーミングの理由を語っている。

「“アイアンウーマン”はちょっと時代遅れだし、“アイアンメイデン”だと悪夢を見せるバンドみたいでしょう。“アイアンハート”っていう名前は(元マーベル幹部の)ジョー・ケサダが付けてくれたもの。考えていたリリの物語を、キャラクターの精神性だけじゃなくて『アイアンマン』というシリーズ全体としてジョーに話したんです。そもそもトニー・スタークは自分の心臓を守るためにアーマーを身につけた人物なんです。まったく事情は違いますが、リリもハートに関係する理由でアーマーを着ることになる。彼女の物語を知ったら、このシンプルかつ鮮やかな命名に驚くはずですよ。」

マーベル史に残る事件と言ってよい世代交代だが、作り手たちは慎重に『アイアンマン』シリーズの精神を新シリーズにも継承しようと試みているようだ。しかしマーベルは、アイアンハートの名前よりも大きなサプライズを用意していた……!

トニー・スターク、ジャーヴィスになる?

『インヴィンシブル・アイアンマン』新シリーズに用意された衝撃の展開とは、アイアンハートにトニー・スタークを基にしたAI(人工知能)が搭載されることだ。その経緯は明かされていないが、マーベル編集者のトム・ブリーヴォート氏は「トニーがどこにいようと、その精神はリリと一緒に飛ぶことになる」と述べている。

マーベル・シネマティック・ユニバースのファンなら、映画版に登場する人工知能ジャーヴィスの存在を思い出さずにはいられないだろう。次世代のアイアンマンにトニーが語りかけるという心憎い設定、ぐっと来るというものではないか。

なお「トニー・スターク引退、アイアンマン世代交代」という展開は今のところコミックのみにとどまるもので、映画版が今後どのように展開するかは不明。

『インヴィンシブル・アイアンマン』現行シリーズは今まさに佳境を迎えており、今月刊行された「#12」では、ついにトニーとリリが対面を果たしたという。残り2回で世代交代するという怒涛の展開、自分で読みたくてウズウズしている日本の読者も多いことだろう…!

source: http://www.wired.com/2016/08/marvel-iron-man-new-identity-ironheart/
http://www.newsarama.com/30725-replacement-iron-man-riri-williams-new-name-will-be.html
http://www.comicbookresources.com/article/tony-stark-meets-his-replacement-riri-williams-invincible-iron-man-12

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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