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新3大「色々すごすぎてマーベルが実写化できない男、ネイモア」

1000人を優に越える、『マーベルユニバース』のキャラクター達。昨今のアメコミ原作映画の隆盛で、様々なキャラクターが映画やドラマ等、映像化されてきました。中には、マイナーすぎて忘れられてしまったようなキャラクターも多数いるのですが、主要なキャラクターはほぼ、なんらかの形で映像化され、またこれからされる予定だといっても過言ではありません。
一連の『MCU(マーベルシネマティックユニバース)』は現在“フェイズ3”と名付けられた段階で、大ヒット公開中の『シビルウォー / キャプテン・アメリカ』を皮切りに、『デッドプール(こちらはX-MENユニバース)』『Dr.ストレンジ』『キャプテン・マーベル』『インヒューマンズ』などが続くスケジュールですし、NETFLIXのドラマでは、『ジェシカ・ジョーンズ』『ルーク・ケイジ』など、アメコミファンにとってはお馴染みのヒーローたちがスクリーン上でリブートされています。

しかし、初登場も古く(1939年)、重要度もかなり高く、コミックスには頻繁に登場し、なおかつ人気も高いのに、いまのところ映画に登場する気配が全くなく、ファンもその境遇を『あいつは仕方ないよね』と諦めているキャラクターがいます。それが、海底王国アトランティスの王、サブマリナーことネイモアさんです。御存じの方も多いとは思いますが、今回はこのネイモアさんの魅力を少しでもお伝えできたらなと考え筆をとりました。

世界一海パンが似合う漢!君はネイモア・ザ・サブマリナーを知っているか

このネイモアがすごい!その1:スタイルがとってもすごい

マーベルに限らず、アメコミヒーローの魅力と言えば、そのコスチューム、装甲、ガジェットなどにあると思います。日本で絶大な人気を誇る、スパイダーマン、アイアンマン、デッドプールにいたるまで、ほとんどのキャラクターは普段の姿とは別に、戦闘用の装束を持っています。また、着替えを必要としないX-MENのメンバーたちも、能力ならではの一般人とは異なる装備や容姿をしていることが多いのですが、このネイモアさん、見かけは神経質そうな普通のおじさんですし、身に着けているのは海パン一丁という、非常に男らしいスタイルです。

怪力無双、空も飛べる、水の中で自由自在に動き回れる、と備わっている能力はマーベルユニバースの中でも屈指の高スペックなのに、そこに視覚的な説明はほとんどありません。類似性がよく指摘されるDCのアクアマンは、ちょっと鱗っぽい鎧を身に着けていたり、いかにも海関係の人って感じの三又の槍を持ったりしているのですが、やはり男は裸一貫。ヒーローならば、武器は両の拳のみというジョン・ウェインイズムを地で行くネイモアさんは、やっぱり誰が何と言ってもかっこいいのです。

このネイモアがすごい!その2:傲慢な性格がすごい

ネイモアさんの性格は、一言でいうと傲岸不遜。職業が王様ですので仕方ないのですが、非常にプライドが高く、そしてびっくりするくらい気が短いです。端的に言うと、とっても扱い辛い人物です。ただ一度認めた相手や友誼を結んだ相手には義理堅く、その交友関係は、キャプテン・アメリカ、ファンタスティック4、イルミナティ、X-MENだけに留まらず、あのDr.Doomともお互いを認め合った仲です。
また非常に惚れっぽく、無理目だったり、相手がいたりする女性への恋路に邁進することもしばしばなので、周囲はしょっちゅう迷惑していますが、本人は特に気にしていない様子です。

男性の『草食動物』化が進み、『父性の喪失』が取りざたされる現代日本においては、そのアンチテーゼとしてネイモア氏の生き方を学ぶためにも、アメコミ読者がもっと増えればよいな、と思わなくもないです。

このネイモアがすごい!その3:辿ってきた歴史がすごい

分類上、ミュータントに分類されているネイモア氏(マーベルの、超人、ミュータントの区別はよくわかりません)ですが、初登場は1939年、なんと80年近く前になります。古くはインヴェーダーズというヒーロチームの一員として、第二次世界大戦時にはキャプテン・アメリカと轡を並べて枢軸国と戦いました。人気の低迷から、しばらく鳴りをひそめていましたが、マーベルシルバーエイジに見事復活。ところが、ファンタスティック4のスーザンに横恋慕したり、自然破壊にムカついた挙句に、ヴィランとしてX-MENやアベンジャーズと戦ったりします。
このヴィランとしての活動中に、北極のなんの罪もないエスキモー達が御神体として崇めていた氷塊を、やつあたりで海の中にぶん投げたら、海水で溶けた氷塊から死んだと思われていたキャプテン・アメリカが出てきたのは有名な話です。

後にヒーロー達と和解し、Dr.ストレンジ率いるディフェンダーズに参加したり、宇宙人の地球侵略の際には地球の叡智を結集した最高会議イルミナティに名を連ねたり、そうかと思えばアフリカのワカンダに攻め入って、テイチャラとストームが離婚する原因を作ったりと、善悪の彼岸を自在に行き来し、ヒーロー、ヴィランという枠にはまらない男、それがネイモアさんなのです。

いかがでしたでしょうか。マーベルの歴史にこの人あり、っていうぐらい歴史の重要な場面にことごとく登場するにも関わらず、様々なポイントから映像化のハードルが非常に高い男。サブマリナーことネイモア王。現在大ヒット公開中の『シビルウォー / キャプテン・アメリカ』の原作コミックス世界でも、御多聞に漏れず、『シビルウォー』勃発の原因の一つを作ったりしていますので、是非注目してみてください。

Writer

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アクトンボーイ

1977年生まれ。スターウォーズと同い歳。集めまくったアメトイを死んだ時に一緒に燃やすと嫁に宣告され、1日でもいいから奴より長く生きたいと願う今日この頃。

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