Menu
(0)

Search

Netflix5月ラインナップ ─ 『ラ・ラ・ランド』監督最新作「ジ・エディ」、「glee」製作陣の「ハリウッド」、ドラマ版「スノーピアサー」など

2020年5月は、新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が多くなりそう。Netflix最新ラインナップから、注目タイトルを厳選してご紹介。既に配信が始まっている作品もあるから、今すぐチェックしよう。

「ハリウッド」5月1日配信

ハリウッド
HOLLYWOOD

「glee」の製作陣が手がける新リミテッドシリーズ。第2次世界大戦後のハリウッドを舞台に、野心を燃やす若き俳優やフィルムメーカーたちが、犠牲を厭わず成功を目指していく物語だ。登場人物たちが、ハリウッド黄金期の豪華絢爛なカーテンの裏に隠された特異な世界を垣間見せながら、今日まで続く人種や性別、セクシュアリティをめぐる不公平なシステムや偏見に光を当てる。劇中には、戦前戦後のハリウッドで活躍しながらもマイノリティを抱え、時にハリウッドから虐げられた実在の人物が多く登場する。

キャストには、「ザ・ポリティシャン」(2019-)のデイビット・コレンスウェット、「glee/グリー」(2009-2015)「アメリカン・クライム・ストーリー」(2018)のダレン・クリス、『スパイダーマン ホームカミング』(2017)リズ役のローラ・ハリアー、『パトリオット・デイ』(2016)のジェイク・ピッキング、ブロードウェイでも活躍するジェレミー・ポープら、現代のハリウッドを代表する多彩な俳優たちが集結した。

『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』5月1日配信

The Half Of It – Leah Lewis, Daniel Diemer – Photo Credit: Netflix

少し甘酸っぱいラブロマンス映画。内気なエリーは、父親と2人で暮らす成績優秀な女子高生。周りからは変人扱い、誰からも必要とされていないのでは、といつものように内気になっていた矢先、優しいが奥手なアメフト男子ポールに頼まれ、学校で一番人気の女の子アスターに告白する手助けをすることに。ところがエリーは、自分自身もアスターに惹かれていると気づき、思いもよらず芽生えたポールとの友情はこじれていく…。

メガホンを取るのは、2004年の『素顔の私を見つめて…』以来、本作が16年ぶりの監督作となるアリス・ウー。マイノリティの抱える葛藤や心の機微を鮮明に描き出すフィルムメーカーだ。主人公エリー役は、ドラマ作品に出演を重ねるリア・ルイス、ポール役は本作が本格的な出演となる気鋭の俳優ダニエル・ディーマーが演じる。

『オールデイ・アンド・ア・ナイト: 終身刑となった僕』5月1日配信

オールデイ・アンド・ア・ナイト: 終身刑となった僕
All Day And A Night – Ashton Sanders, Jeffrey Wright – Photo Credit: Netflix / Matt Kennedy

『ブラックパンサー』で共同脚本を務めたジョー・ロバート・コールが放つヒューマンドラマ。物腰柔らかいジャコールは、ギャング抗争が勃発する地元オークランドで、ラッパーとしての夢を叶えるようともがく若者。しかし、不運な生活と現実での責任が、ギャングとしても活動するジャコールを善と悪の境目を大幅に越えた悲劇の結末へと駆り立てていく。父親J.D.のようには絶対になりたくない。そう思っていはずのジャコールは、J.D.のいる同じ刑務所へと収監されることに。刑務所での生活を通して、思いも寄らない自分探しの旅が始まっていく。

主人公ジャコールを演じるのは、『ムーンライト』(2016)で自己のアイデンティティや人間関係に悩む思春期のシャロンを好演したアシュトン・サンダース。ジャコールの父親J.D.は、「ウェストワールド」(2016-)のジェフリー・ライトが演じる。ほか共演者には、DC映画『アクアマン』(2018)のヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世、「スノーフォール」(2017-)のアイザイア・ジョン、『スパイダーマン: スパイダーバース』(2018)のシェキーラ・ジャナイ・パイユ、「ハンドメイズ・テイル」(2017-)のケリー・ジェンレットらが集結している。プロデューサーには、「パニッシャー」(2017-2019)のジャリッド・ゴールドマン、『ハンガー・ゲーム』シリーズのニーナ・ジェイコブソンらが就任した。

「ジ・エディ」5月8日配信

EDY08147.ARW

「ラ・ラ・ランド」デイミアン・チャゼル監督が贈る注目のミュージカルドラマ。舞台は、あらゆる文化が入り混じる現代のフランス・パリ。かつてニューヨークで名の知れたジャズ・ミュージシャンとして活躍していたエリオット・ウドーは、パリの街でジャズクラブ「The Eddy」を営んでいた。エリオットは、断続的な関係を続けるマヤがフロントマンを務めるハウス・バンドのマネジメントを含め、ジャズクラブの経営をやりくりしていたが、クラブは閉店寸前の状況にまで追い込まれてしまう。こうした中、エリオットは、突然パリにやって来た問題を抱えた15歳の娘と一緒に暮らすことに。ジャズクラブを救い、身近にいる人を守るために戦いながら、自身の過去に向き合うエリオットの姿が描かれていく。

主人公エリオットを演じるのは、『ムーンライト』(2016)のアンドレ・ホランド。ほか共演者には、『COLD WAR あの歌、2つの心』(2018)のヨアンナ・クーリグ、『レ・ミゼラブル』(2019)のアレクシス・マネンティ、『ハンガー・ゲーム』(2012)のアマンドラ・ステンバーグ、『ダゲレオタイプの女』(2016)のタハール・ラヒムらが名を連ねている。エピソード監督には、第1話・第2話を担当するチャゼルをはじめ、カンヌ国際映画祭カメラ・ドール選出作品『ディヴァイン』(2016)のウーダ・ベニャミナ(第3・4話)、モロッコ出身のライラ・マラクシ(第5・6話)、「シックス・フィート・アンダー」(2001-2003)「ニュースルーム」(2012-2014)のアラン・プール(第7・8話)が就任した。

「スノーピアサー」5月中配信

深い雪で覆われた近未来の世界が舞台のサスペンスアクション。世界が荒廃してから7年以上、地球を永遠に周回し続ける1001もの車両が連なる列車の中で暮らすことを余儀なくされた人類の姿が描かれる。階級闘争や社会の不公正、そして生き残りを懸けた政治争いなどが繰り広げられていく。

本作は、『パラサイト 半地下の家族』(2019)ポン・ジュノ監督が手がけた映画『スノーピアサー』(2013)のドラマ版。映画版や1982年出版のグラフィック・ノベル「 Le Transperceneige」を原案に物語が展開されるという。

メインキャラクターの1人メラニーを『ビューティフル・マインド』(2001)『アリータ:バトル・エンジェル』(2019)ジェニファー・コネリーが演じる。コネリーのドラマ作品への出演は、約20年ぶりだという。ほか共演者には、『ブラインドスポッティング』(2018)のダヴィード・ディグス、「ジ・アメリカンズ」(2013-2018)アリソン・ライト、『フランシス・ハ』(2012)ミッキ・サムナー、『パニック・トレイン』(2013)のイド・ゴールドバーグ、『はじまりへの旅』(2016)のアナリース・バッソら豪華キャストが名を連ねている。

「ホワイトライン」5月15日配信

絶景を持つスペインの離島で展開されるサスペンス・スリラー。スペイン・イビサ島で謎の失踪を遂げたマンチェスターの伝説的DJが、20年後に白骨化した遺体で発見される。DJの妹は、怪奇事件の真相を求めに島へ向かうが、手がかりを探し求めるうちに、スリリングなダンスクラブの世界や嘘、隠ぺいに翻弄されていく。誰もが刺激的な暮らしを送るこの楽園で、自身の抱える闇に向き合わざるを得なくなり…。

「ホワイトライン」は、全10話構成。脚本・プロデュースを手がけるのは「ロック・アップ/スペイン 女子刑務所」(2015-2019)「ペーパー・ハウス」(2017-)などで知られるアレックス・ピナ。キャストには、『シャザム!』(2019)マルタ・ミランス、スペイン出身の若手俳優ギレルモ・ラシェラス、『バサジャウンの影』(2017)『スーパーロペス』(2018)のペドロ・カサブランクらが名を連ねている。

「スペース・フォース」5月29日配信

SPACE FORCE

『リトル・ミス・サンシャイン』(2006)『ラブ・アゲイン』(2011)などで知られるスティーブ・カレルが主演を務める、米国宇宙軍設立のために人里離れた基地で繰り広げられる職場コメディシリーズ。

空軍統括を夢見る勲章を授与されたパイロットである陸軍大将マーク・R・ネアード(カレル)は、6番目の米国軍隊組織”宇宙軍”の設立を任されて仰天する。疑い深いものの献身的であるマークは、家族を連れてコロラド州にある遠く離れた基地に引っ越すことに。そこで、マークと多彩な科学者、宇宙飛行士のチームは、ホワイトハウスから再びの月面着陸と一刻も早い宇宙空間の占拠を達成するミッションを任されることになるが…。

本シリーズを手がけるのは、アメリカで人気のコメディシリーズ「The Office」(2005-2013)「パークス・アンド・レクリエーション」(2009-2015)の生みの親グレッグ・ダニエルズ。カレルとは、「The Office」以来のタッグとなる。カレルのほか共演者には、『マルコヴィッチの穴』(1999)のジョン・マルコヴィッチ、「フレンズ」(1994-2004)のリサ・クドロー、『ミスター・ガラス』(2019)のダイアナ・シルバーズ、『ソニック・ザ・ムービー』(2020)のベン・シュワルツ、「シリコンバレー」(2014-2019)のジミー・O・ヤン、「ジ・アメリカンズ」(2013-2018)の ノア・エメリッヒら、多彩なキャストが集結している。

Writer

アバター画像
SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。