毎週新作が登場するNetflix。3月配信スタートのラインナップも要チェックだ。90年代に活躍した伝説のラッパー、ノトーリアス・B.I.Gのドキュメンタリーや、ミシェル・オバマ前米大統領夫人の料理番組「ワッフルとモチ」など、抑えておくべき注目作が目白押し。

本記事では上述の作品のほか、3月配信のNetflix作品をピックアップしてご紹介する。

「ノトーリアス・B.I.G. －伝えたいこと－」3月1日

1990年代のヒップホップ・シーンにおける“ヒップホップ東西抗争”で、東側の代表的ラッパーとしても知られるノトーリアス・B.I.G.（The Notorious B.I.G.）の生前に迫る長編ドキュメンタリー。

本作では、ノトーリアスの親友だったD-Rocが撮影した貴重な映像や、親しくしていた人物、家族への新たなインタビューを通じて、“ビギー”の急成長、そして悲劇を描いていく。

ノトーリアスは1997年3月9日、パーティーの帰途で銃撃にあい、そのまま帰らぬ人となった。西側の2Pac暗殺事件と共に、現在もなお未解決のままである。死後20年の時を越えて、失われた若き才能の生前が明らかになる。

『モキシー ～私たちのムーブメント～』3月3日

校内の性差別を非難する冊子“モキシー”を匿名で作ったシャイな女子高生のドラマ・コメディ。

学校での性差別や不公平な現状にうんざりしている、シャイな16才の女子高校生ヴィヴィアン。リベラルな青春を謳歌していた母親の過去にインスピレーションを受け、校内冊子「モキシー」を匿名で発行する。これが学校中で大反響を呼び、ついには革命を引き起こすことに…。

主人公モキシーを演じるのは、『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』（2019）『もう終わりにしよう。』（2020）のハドリー・ロビンソン。ほか共演に、「テラスハウス アロハステート」（2016-2017）ローレン・サイ、リブート版「Saved by the Bell（原題）」（2020-）のアリシア・パスクアルら。監督は、『ミーン・ガールズ』（2004）や『インサイド・ヘッド』（2015）ジョイ役などで知られる女優・声優のエイミー・ポーラーが務めた。

『YESデー ～ダメって言っちゃダメな日～』3月12日

『デアデビル』（2003）『ウソから始まる恋と仕事の成功術』（2009）などのジェニファー・ガーナーと、『ブライト』（2017）「アメリカン・クライム・ストーリー」（2016-）のエドガー・ラミレスが共演するファミリー映画。

アリソンとカルロスは3児のママとパパ。子どもたちや部下に毎日ダメと言ってばかりのふたりは、子どもたちの言うことには全てYESと答えなくてはならない日「YESデー」を制定する。ロサンゼルスの街で、YESデーが巻き起こすハプニングの数々が、家族の絆をより一層深めていくことになり…。

ジェニファー・ガーナーとエドガー・ラミレスは、それぞれアリソンとカルロス役を演じる。ほか共演には、『アイアンマン3』（2013）『ザ・ベビーシッター キラークイーン』（2020）のジェナ・オルテガ、『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』（2019）のジューン・ダイアン・ラファエル、「ヤング・シェルドン」（2017-）エイバ・アラン、「ウエスト・ワールド」（2016-）のレオナルド・ナムらが名を連ねた。監督は、『グッド・ガール』（2002）『バッドトリップ! 消えたNO.1セールスマンと史上最悪の代理出張』（2011）のミゲル・アルテタ。

「The One: 導かれた糸」3月12日

DNAマッチングサービスで完璧なパートナーが探せるようになった世界を描く近未来SFシリーズ。

舞台は、5分先の未来。DNA検査をするだけで、熱烈な愛で結ばれることが遺伝子的に決定づけられている究極のパートナーを探すことができる世界だ。もし髪の毛一本を提供するだけで、その相手を見つけられるとしたら…？愛と欲望、ウソが交錯する近未来の人間模様が描かれる。

原作は、イギリス出身のテクノスリラー作家ジョン・マースによる同名の人気小説。エピソード監督は、『ジェイン・オースティンの後悔』（2007）ジェレミー・ラヴァリング、「No Offence（原題）」（2015-2018）キャサリン・モースヘッド、「トップボーイ」（2011-）ブレイディ・フッドの3人が務める。出演者は、『デビルクエスト』（2011）のスティーヴン・キャンベル・ムーア、『アノマリー』（2014）のオリビア・チェネリー、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』（2018）エリック・コフィ・アブレファら。全8話構成。

「ワッフルとモチ」3月16日

ミシェル・オバマ前米大統領夫人がスーパーの店長に扮する子供向け料理番組。

昔々、冷凍食品の国にワッフルとモチという仲良しが住んでいた。2人の夢はシェフになること。しかし、1つだけ問題があった。ふたりが作る料理はすべて、氷で出来ていたのだ。

ところが、美味しいもの好きのワッフルとモチは突然、風変りなスーパーに雇われることに。スーパーの店長を務めるのはミシェル・オバマ夫人。彼女をはじめとする親切な仲間に助けられ、空飛ぶ魔法のショッピングカートを案内人に従えながら、ワッフルとモチは食材を探る世界の旅に出発する。人生最高の料理の冒険が幕を開ける。

ワッフルの声を『ウォークアウト/勇気ある反乱』（2006）のミシェル・ザモラ、モチの声を『インクレディブル・ファミリー』（2018）のピョートル・マイケルが務める。ふたりの旅の行く先々では、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」（2016-）ダスティン役ゲイテン・マタラッツォら豪華ゲストが出演するという。

「スカイ・ロッホ －赤い空の向こうに－」3月19日

Netflixのクライム作品「ペーパーハウス」（2017-）のクリエイターたちが新たに手がけるヒューマンドラマ。

主人公は、自由を求めて逃げる3人の女性コーラル、ウェンディ、ジーナ。彼女たちは、売春宿「花嫁クラブ」の元締めロメオの手下であるモイゼスとクリスチャンに追われることとなる。必死の逃避行の道中では、数々の危険に直面していき…。

コーラル役を「ロス・セラーノ」（2003-2008）「ヴァレンシア／不倫と嘘」（2019-2020）のベロニカ・サンチェス、ウェンディー役をアルゼンチンで歌手としても活躍するラリ・エスポジット、ジーナ役を「La Reina Soy Yo（原題）」（2019-）のヤニス・プラドが演じる。脚本・製作は、「ペーパーハウス」のアレックス・ピナとエスター・マルティネス・ロバト。全8話構成。

「Formula 1: 栄光のグランプリ」シーズン3 3月19日

F1の愛称で親しまれるモータースポーツの最高峰Formula1（フォーミュラ1）の舞台裏に迫るドキュメンタリーの第3シーズン。

F1ドライバー、チーム、オーナー。誰にとっても息つく暇もない過酷な戦場の裏側が描かれる。新シーズンでは、過去最高にドラマチックなF1レースの裏側に再びカメラが迫り、未曾有の年を迎えたドライバーやチームが、勝利を目指して闘い抜く様子に密着。緊迫感みなぎる激戦や熾烈なライバル争い、予想外の受賞結果、そしてルイス・ハミルトンの輝かしい7度目のワールドタイトル獲得など、手に汗握る展開が描かれる。

『サマーキャンプ』3月26日

「グッド・ウィッチ」（2015-）のベイリー・マディソンと「キャンプ・キキワカ」（2015-2018）のケヴィン・クイン、2人の若手俳優によるミュージカル映画。

警察沙汰を起こした不良少年のウィル・ホーキンス（ケヴィン）は、少年院送りを避けるために、やむなく教会のサマーキャンプに参加することに。初めこそ居心地の悪さを感じながらも、次第に心を開いていくウィル。ある日、サマーキャンプ常連の少女（ベイリー）と恋に落ち、思いがけずも自分の居場所を見つけることになる。

ケヴィンとベイリーのほか共演には、『俺たちニュースキャスター』シリーズのデヴィッド・ケックナー、『マダガスカル2』（2008）のシェリー・シェパード、「ナッシュビル」（2012-2018）のエド・アマトルードらが名を連ねている。監督は、ジャスティン・ビーバーやテイラー・スウィフトのミュージックビデオを手がけるローマン・ホワイトが務める。

『バッド・トリップ ～どっきり横断の旅～』3月26日

「ジャッカス」（2000-2003）制作陣が贈るドッキリコメディ。

愉快な2人組が、アメリカを横断する珍道中で手の込んだイタズラを仕掛け、何も知らない一般人たちを大混乱に巻き込む。容赦なしのやりすぎドッキリには爆笑必至だ。

出演は、脚本を兼任するコメディアンのエリック・アンドレ、『アンクル・ドリュー』（x2018）リル・レル・ハウリー、『ナイトスクール』（2018）ティファニー・ハディッシュ、『魔法にかけられて』（2007）のミカエラ・コンリンら。

監督は、日本出身のフィルムメーカーであるキタオ・サクライ。脚本はアンドレ＆サクライと共同で、「ホット パッケージ」（2013-2015）のダン・カリーが執筆する。

「ベイカー街探偵団」3月26日

コナン・ドイルの代表作『シャーロック・ホームズ』シリーズに登場する問題児集団ベイカーストリート・イレギュラーズを主人公にした、ダークな謎解きミステリーシリーズ。

舞台はビクトリア朝のロンドン。邪悪なドクター・ワトソンと、そのビジネスパートナーで、謎に包まれた捉えどころのない人物シャーロック・ホームズ。二人に操られながら犯罪捜査にあたる問題児たちの、謎解きミステリーが描かれる。犯罪の影に潜む恐ろしい超常現象と、見え隠れする闇の力に直面する少年少女たち。ロンドンのみならず全世界を救うべく、一丸となって謎に立ち向かっていく。

出演者は、『カオス・ウォーキング』（2019）に出演し、『スパイダーマン』シリーズの親友としても知られるハリソン・オスターフィールド、「王への手紙」（2020-）ザディア・グラハム、『ジュディ 虹の彼方に』（2019）ダーシー・ショー、「セックス・エデュケーション」（2019-）ジョジョ・マッカリ、『ダブル・リベンジ 裁きの銃弾』（2014）のマイケル・デイビッドら。脚本・製作は「ウィッシュ143」（2019）トム・ビッドウェルが務める。