スターウォーズ、『ライトセーバーの色』設定改変で賛否両論!シスの赤は『血の色』だった?
魔法や神秘の延長線上にあったフォースを、科学で説明してしまったミディクロリアンであったが、今回は逆に科学で説明されていたシスの人工クリスタルの概念を、『石が血を流す』という魔法の世界に引きずり込んでしまった。ファンが違和感を抱くのはこれが理由だろう。不思議なクリスタルを動力に変換する武器としてのライトセーバーは、スターウォーズにおける魔法と科学の絶妙なバランスでの融合をたった1本で表現するものであった。しかしこれからは、『ハリー・ポッター』に登場する魔法の杖や、『アラジン』に登場するジーニーの魔法のランプのようなファンタジーの産物に近いものになってしまうかもしれない。
CINEMABLENDが今件を取り上げた記事についたコメントの中で、『SF』と『ファンタジー』の相違点を語るものが興味深かったので、抜粋して紹介したい:
「スターウォーズはサイエンス・ファンタジーだ。ファンタジーとSF(サイエンス・フィクション)の違いは、SFはなぜ魔法的な事が起こるかの説明を試みるのに対し、ファンタジーはそうしないところ。
スターウォーズの小説はファンタジー系ライターと科学系著者を同じプレイグランドで遊ばせてしまったから苦難に遭った。だから、何作かは”ジェダイ=魔法使い”の領域に入りすぎていたし、また”すべてを説明する”の領域に入りすぎた作品もあった。」
ローグ・ワンとのリンク要素
今回の改変では、明らかに12月16日公開の『ローグ・ワン / スターウォーズ・ストーリー』に寄せていると見られる点がある。
まず、ライトセーバーの原料となるクリスタルは、ジェダイ信仰の中心地『ジェダ』でさかんに採掘されるということになった。『ジェダ』はローグ・ワンから新たに登場する惑星で、スターウォーズの世界に宗教といった概念を持ち込むものとされている。
次に、クリスタル自体がフォースに反応して発光するというものだが、デス・スターのスーパーレーザーにも大量のクリスタルが使われている。シスが操る帝国軍の所有物でありながら、デス・スターのスーパーレーザーはライトサイドの緑色のままなのは何故か。デス・スターのクリスタル採掘にはどんなエピソードが隠されていたのか。
ゲイリン・アーソが開発した最終兵器を巡る物語は、『ローグ・ワン』にて明かされるが、このクリスタルへの言及も期待できるかもしれない。
Source:http://starwars.wikia.com/wiki/Synthetic_kyber_crystal
http://www.cbr.com/ahsoka-novel-reveals-bloody-reason-why-all-sith-lightsabers-are-red/
http://www.cinemablend.com/news/1567099/why-dark-side-lightsabers-are-red-according-to-a-star-wars-novel
http://geektyrant.com/news/ahsoka-star-wars-novel-reveals-the-reason-sith-lightsabers-are-red
http://www.slashfilm.com/why-are-dark-side-lightsabers-red/