「ホラー映画は100分以下であるべきだ」ジェイソン・ブラムが語る恐怖の科学式 ─ 『ナイトスイム』は「プール版『ジョーズ』」

なるほど、面白い!
──ブラムハウスの映画でも、物質に宿る霊がよく描かれますよね。黒電話( 『ブラック・フォン』)とか、人形(『M3GAN』)とか、今回はプールです。それで、極端な質問になるのですが、もしも将来、例えば黒電話がなくなり、あらゆるものが完全にデジタルに置き換わったら、『M3GAN』のようなテクノロジー・ホラーが主流になっていくと思いますか?物質ホラーは今後15年、30年でどう変わっていくと思いますか?

面白い質問ですね!ホラーの醍醐味は“再発明”です。例えばオーレン・ペリ監督は『パラノーマル・アクティビティ』で『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』を再発明しました。ジョーダン・ピールも『ゲット・アウト』で再発明をしました。また、ティムール・ベクマンベトフは『アンフレンデッド』で、全編PCスクリーンということをやりました。アーティストにとってホラーというのは、新しいアプローチ、新しい方法でストーリーを伝えるということに非常に適していると思います。
ホラーがこれからどうなっていくかは、わかりません。うちの会社の幹部たちには、新しいものを受け入れるようにしましょうと、たくさん話をしています。次の『パラノーマル・アクティビティ』や『ブレア・ウィッチ』がどんなものになるかはわかりません。どこからアイデアが湧いてくるかもわかりません。まぁ、大抵はすごく若い人が発案するんですけどね。そういったことをきちんと認識できるような立場にいたいです。
未来がどうなるかはわかりません。もしかしたら、AIが史上最恐のホラー映画を作るようになるかもしれません。しかし間違いなく、誰も見たことのないような斬新なホラー映画というものが登場するはずです。その時には、ぜひブラムハウスで配給したいですね。

映画『ナイトスイム』は、2024年6月7日、日本公開。
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