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サム・メンデス製作の新作映画、『ムーラン』監督が就任 ─ 大作映画『クレオパトラ』題材の小説『美しき廃墟』が原作

美しき廃墟
『美しき廃墟』(岩波書店)

『1917 命をかけた伝令』(2019)のサム・メンデスが製作を務める新作映画『Beautiful Ruins(原題)』に、『ユダヤ人を救った動物園 〜アントニーナが愛した命〜』(2017)『ムーラン』(近日公開予定)のニキ・カーロ監督が就任したことがわかった。米Varietyが報じている。

本作の原作となるのは、作家ジェス・ウォルターが手掛けたベストセラー小説『美しき廃墟』(岩波書店)。小説では、1962年イタリアの海辺にある小さな村ポルト・ヴェルゴーニャで、客無しのホテルを営む青年パスクアーレを主人公とした物語が描かれる。ある日、ローマで撮影中だった大作映画『クレオパトラ』に抜擢された新人女優ディー・モーレイが村に訪れ、その彼女にパスクアーレは恋に落ちてしまう。ところが、ある秘密を抱えた彼女は直ぐに村から離れることに。

50年後、舞台は現代のアメリカ・ハリウッドの映画会社。老人となったバスクアーレは50年にも渡ってディーのことを忘れられずにいた。彼女の居場所を尋ねるため、当時『クレオパトラ』に携わったプロデューサーに会いに行くことに。話を重ねていく中、知られざる真実が明らかになっていく……。

ちなみに、本作で登場する『クレオパトラ』は1963年公開の映画史上最も莫大な製作費の掛かった映画。ところが、配給を担当した20世紀フォックスが倒産危機に追い込まれてしまうほど、興行収入は思うように振るわなかった、言わずと知れた映画史に残る大失敗作だ。映画版では一体、どんな背景が描かれることになるのか。

製作にはサム・メンデス率いる製作会社「Neal Street Productions」のピッパ・ハリス、ジュリー・パスターも参加。脚色は『マレフィセント2』(2019)のマイカ・フィッツァーマン・ブルー&ノア・ハープスターが執筆した初稿を基に、『きみといた2日間』(2014)のマーク・ハマー、キアラ・アティックが担当する。

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Source: Variety

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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