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映画『ニンジャバットマン』海外で絶賛相次ぐ!「DCの新スタンダード」「超クレイジー」「バットマン・ファンは観るべき」

ニンジャバットマン
BATMAN and all related characters and elements © & ™ DC Comics. ©2018 Warner Bros. Entertainment All rights reserved.

バットマンやジョーカーをはじめとしたゴッサムシティのキャラクターが戦国時代の日本にタイムスリップする、話題の長編アニメ『ニンジャバットマン』が米国にてついに上映された。
アニメ「ポプテピピック」で一躍注目を浴びる、水崎淳平監督率いる神風動画が製作を担当し、日本の誇る豪華キャストとクリエイターが一堂に会した本作を、いったいアメリカの観客はどのように受け止めたのか……。

2018年3月24日(現地時間)にコンベンション・イベント「WonderCon 2018」にて開催されたワールドプレミアより、衝撃さめやらぬ感想とレビューが次々に到着している。「DCアニメの新たなスタンダード」と言わしめ、同時に「クレイジー」と絶句させた驚愕の内容に期待すべし!

海外記者、続々と少年の心を取り戻す事態に

まずは群を抜いて絶賛の声を送っている、米IGNのレビューからご紹介しよう。記者のデヴィッド・グリフィン氏は『ニンジャバットマン』に10点満点中9.7点を与え、「DCのアニメ映画に新たなスタンダードを作った」と一言。その熱狂ぶりは、レビューの末尾に添えられた総評をご一読いただければお分かりいただけることだろう。

「『ニンジャバットマン』はマスクのヴィジランテ(編注:バットマン)のすべてを素晴らしく描き、かつてないツイストを加えた。過去のアニメ映画版『バットマン』とは違う、驚くべきビジュアルを生み出した。DCは確かなビジョンを持った日本人スタッフを起用することで、同社の最も愛されるキャラクターの一人を新たに甦らせようとしたのだ。完成した作品は、過去の優れた脚色の上に成立するのみならず、それらを超えていった。」

デヴィッド氏は、本作のアニメーションの品質や『アフロサムライ』岡崎能士氏によるキャラクターデザイン、アクションシーンの仕上がりにひとつひとつ賛辞を述べ、映画のクライマックスについてはこのようにも記している。

「ディテールをすべて把握するため、すべてのフレームで一時停止できればと思った。ここで具体的なことは明かさないが、スクリーンで起こっていたことに9歳の僕が大興奮した。」

ニンジャバットマン
BATMAN and all related characters and elements © & ™ DC Comics. ©2018 Warner Bros. Entertainment All rights reserved.

また米GAMESPOTは、同じくキャラクターデザインやアニメーションの美しさを称えつつ、タイムトラベルものとしての魅力を強調。「この映画の楽しさは、バットマン・ユニバースのガジェットやキャラクター、アニメならではのぶっ飛んだアクション、封建時代の日本という設定が見事に激突しているところ」だと記している。同じくクライマックスについては、「全アニメ史から影響を受けており、完全に狂っている」とした。

この「狂っている」というワードチョイスを前面に押し出して本作を絶賛するのは、映画ジャーナリストのジェレミー・コンラッド氏が営むManaByteだ。『ニンジャバットマン』という作品の存在を知りつつ、そこまで熱心に追っていなかったというジェレミー氏は、本作を観て「僕の中の少年がマジでぶったまげた」というのだ。子供心に戻ってしまった人物がここにも……。

「この映画では、1960年代のバットマン・シリーズにあったヤバさが4倍にされて、現代の設定に生かされている。この映画がどれほどヤバいのかを説明することができないので、あらゆるクレイジーなアニメのパターンから、一番イカれてるバットマンのアニメをイメージしてほしい。それでもこの映画がもたらすものには釣り合わないだろう。クレイジーさのレベルが上昇していって、もうこれ以上狂えないだろうと思ったそばから、さらに狂っていく。」

ジェレミー氏は、本作が「史上最もユニークなバットマンのストーリー」であり、「インターネットでめちゃくちゃネタ(ミーム)にされるだろう」と予言している。クレイジー、イカれてる、ネットでネタにされる。そんな神風動画製作のアニメ作品を日本のアニメファンはよく知っている気がするが……ご安心いただきたいのは、ジェレミー氏がこうも記していることだ。

「もしアニメが好きじゃないとしても、すべてのバットマン・ファンは最低一回『ニンジャバットマン』を観るべきだ。」

なお本作は、Twitterにて一般のファンからも熱烈な支持を集めており、米国の有名レビューサイトRotten Tomatoesでは観客スコア100%を記録している(2018年3月26日16時時点)。日本発のアニメ映画『ニンジャバットマン』、これはもしかしてファンの間でとんでもない現象を生むことになるのでは……!

『ニンジャバットマン』作品概要

ニンジャバットマン
BATMAN and all related characters and elements © & ™ DC Comics. ©2018 Warner Bros. Entertainment All rights reserved.

現代の犯罪都市ゴッサムシティの悪党たちがタイムスリップし、群雄割拠する戦国時代の日本。戦国大名となった悪党たちがこのまま自由に暴れ続ければ、日本だけでなく世界の歴史すらも変わってしまう。 絶望的な乱世で、現代テクノロジーからも切り離されてしまったヒーローは、世紀の歴史改変を阻止することができるのか? 日本と世界の未来をかけた、時空を超えた壮大なバトルの行方は?日本が世界に放つ、戦国タイムスリップ・アクションエンターテイメントがついに開幕する。

迫力の映像を手がけるのは、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのオープニング映像やアニメ『ポプテピピック』で注目を集めた水崎淳平監督率いる神風動画。キャラクターデザインは和のテイストと力強さで世界中に多くのファンを持つ『アフロサムライ』の岡崎能士、脚本は『天元突破グレンラガン』などアニメ・実写・演劇などマルチに活躍する中島かずき、音楽は『PSYCHO-PASS サイコパス』の菅野祐悟と、日本のトップクリエイターによるコラボレーションが実現した。
なおボイスキャストには、バットマン役の山寺宏一、ジョーカー役の高木渉をはじめ、こちらも日本のアニメ界を代表する豪華声優陣が結集している(詳細はこちらの記事をご覧ください)。

映画『ニンジャバットマン』は、2018年 6月15日(金)より新宿ピカデリー他ロードショー。

『ニンジャバットマン』公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/batman-ninja/

Sources: IGN, GAMESPOT, Manabyte, Comicbook.com
BATMAN and all related characters and elements © & ™ DC Comics. ©2018 Warner Bros. Entertainment All rights reserved.

 

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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