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クリストファー・ノーラン監督は『ワイルド・スピード』が好き ─ 「『TOKYO DRIFT』には愛着ある」

クリストファー・ノーラン Christopher Nolan
© LFI/Avalon.red 写真:ゼータ イメージ

これが意外かどうかはさておき、『ダークナイト』3部作や『TENET テネット』(2020)などで知られるクリストファー・ノーラン監督は、ファミリーの絆やド派手なカーチェイスを繰り広げるアクション映画『ワイルド・スピード』シリーズが大好きなのだという。

『ワイルド・スピード』は、2001年の第1作から現在まで約20年以上愛されている人気シリーズ。ヴィン・ディーゼルとポール・ウォーカーのW主演にて、アンダーグラウンドのカーレース映画に始まった本シリーズはいつしか、世界各国を舞台にした壮大なミッションを描く一大フランチャイズへと変貌を遂げた。

米ポッドキャストHappySadConfused podcastに出演したノーラン監督は、『ワイルド・スピード』について「ロブ・コーエン監督のオリジナル版がお気に入り」と語っている。一方で、「『TOKYO DRIFT』(第3作)に愛着がある」のだという。

『インセプション』(2010)『インターステラー』(2014)など、科学的な題材をプロットに織り交ぜたSF映画の匠人として知られるノーラン監督。対照的とまではいかずとも、全く異なる作風を持つ『ワイルド・スピード』シリーズに魅了される理由は、作品を重ねるごとに拡大していくシリーズの規模にあるようだ。

「ジャスティン・リン(監督)が繰り返し行っているように、シリーズがクレイジーになっていくにつれて(規模も)大きくなって、大きくなっていくにつれて何か別の楽しいものになっていくものが好きなんです。」

ノーラン監督が言うように、ジャスティン・リンは最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』を含め全9作のメイン・シリーズのうち3〜6作目と9作目を監督。物語の拡張はもちろんのこと、とりわけ4作目『ワイルド・スピード MAX』(2009)以降では興行成績の拡大も見られ、いわばシリーズの立役者として知られている。

「続編が大きくなることに皆が不満を言うけれど、続編を更に大きくするのが私たちの仕事です」とノーラン監督は語る。それまでのフィルモグラフィーを総結集させた渾身の1作『TENET テネット』を手がけたノーラン監督も、いまではスピンオフ企画でも大成功を収める『ワイルド・スピード』シリーズに一目置いていたようだ。ちなみに、『インセプション』や『TENET』など、幾つかの作品で激しいカーチェイスが展開されているが、この点についてノーラン監督が『ワイルド・スピード』シリーズから何らかの着想を得ているのかは気になるところだ。

ノーラン監督『ラ・ラ・ランド』も大好き

Source: HappySadConfused podcast,Collider

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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