クリストファー・ノーラン、『ブレードランナー 2049』を絶賛!監督同士がめでたく相思相愛に

映画『ダークナイト』3部作や『インセプション』(2010)、『インターステラー』(2014)、そして『ダンケルク』(2017)と、すさまじい作家性の体現と作品の興行的成功を両立してきた映画監督クリストファー・ノーランが、『ブレードランナー 2049』(2017)を絶賛した。

リドリー・スコット監督『ブレードランナー』(1982)の大ファンだというノーランは、続編『ブレードランナー 2049』を手がけたドゥニ・ヴィルヌーヴを賞賛。映画史に残る傑作を引き継ぐという仕事について、自らの考え方を語っている。

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『ブレードランナー 2049』に「大満足」

LA Times誌に登場したノーランは、「『ブレードランナー 2049』は観ましたか?」という質問を受けて、その感想をこう答えている。

観ましたよ、大満足でした。僕はドゥニ(・ヴィルヌーヴ監督)が大好きですね。あんなにも巨大な映画、僕も大好きな作品ですが、その続編を作ったわけですよ。彼自身が“特攻任務”だと言っていた仕事を勇敢にも引き受けたんです。彼は素晴らしい仕事をしたと思います。(スタッフの)みなさんの力が注がれている。敬服するほかありません。」

幼い頃、ノーランのベッドルームには『ブレードランナー』のポスターが貼られていたという。それほどまでに影響を与えた作品の続編を、いずれ自分自身が撮るかもしれないと考えたことはなかったのだろうか……?

「ありません。自分が挑戦しなきゃいけない傑作はたくさんありますが、それらをリメイクしたり、続編を作ったりするのは本当に難しいんです。そういう映画の周辺に、自分の道を見つけなければならない。たとえば『インターステラー』はよく『2001年宇宙の旅』(1968)とあわせて語られますが、誰もが自分の道を(過去の傑作の)周辺に見出さなければならないんですよ。」

かたや自身のオリジナル作品によって映画史に残る傑作に挑む者、かたや偉大なる映画の続編を作る機会に恵まれて直接の対峙に臨む者。スタンスは異なれど、ノーランはヴィルヌーヴの仕事をとても好意的に捉えているようだ。

 

ちなみにヴィルヌーヴも、『ブレードランナー 2049』の製作が大詰めを迎えるなかで『ダンケルク』を劇場に観に行くほど、ノーランという作り手を強く意識している人物である。そのフィルモグラフィについて、ヴィルヌーヴはこんな分析を語っていた

「クリストファー・ノーランは非常に素晴らしい映画監督です。大作映画でも自分のアイデンティティを守り、自分自身の世界を作り出している。現在でも知的なコンセプトをスクリーンに映し出している。すごく稀有なことですよ。彼の作るすべての映画、彼の仕事にはすごく感激しています。」

かくして、現在最も重要な二人の映画監督は相思相愛の関係となった。どこかで対談の機会が設けられたりしようものなら、きっと観客を置き去りにするディープな映画談義が聴けるに違いない……!

映画『ブレードランナー 2049』のブルーレイ&DVDは2018年3月2日発売
なお、『ダンケルク』のブルーレイ&DVDは現在発売中だ。

Source: http://www.latimes.com/entertainment/envelope/la-en-mn-christopher-nolan-20180104-htmlstory.html
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稲垣 貴俊(Takatoshi Inagaki)。THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくしてお伝えできればと思っております。

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