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『スター・ウォーズ』重鎮脚本家ローレンス・カスダン、新作映画で脚本・監督を兼任 ― JFK暗殺に関わった男の贖罪と再生描く

ローレンス・カスダン
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/19490904678/ Remixed by THE RIVER

映画『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980)をはじめ、『エピソード6/ジェダイの帰還』(1983)、『フォースの覚醒』(2015)、そして『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)を執筆した、『スター・ウォーズ』シリーズの重鎮脚本家ローレンス・カスダンが、小説『November Road(原題)』の実写化を手がける。米Deadlineが報じた。

ローレンス・カスダン
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/19490904678/ Remixed by THE RIVER

原作小説『November Road』は、米国で最も権威があるミステリ作品の賞であるエドガー賞を受賞したルー・バーニーが2018年10月に発表した最新作だ。
主人公はカルロス・マルセロ率いる暴力団に所属するフランク・ギドリーで、1963年11月22日、ジョン・F・ケネディ大統領が暗殺されてから数時間以内に、マルセロと関連のある人物が次々と殺害されていく。ケネディ暗殺について知り過ぎている自身の身にも危険が迫っていると察知したギドリーは、逃亡を手助けしてくれる男性に会うため、ラスベガスに向かうことに。追っ手から逃れながらもラスベガスに向かう道中、アルコール依存症である暴力夫との生活から逃げ出すシャーロット・ロイと2人の娘に出会う。ギドリーはロイたちと家族に扮し、追っ手から逃れることを決断。4人で旅を続ける中、ギドリーはロイと恋に落ち、もう一度人生をやり直したいと思いはじめて……。

カスダンは『November Road』の実写映画版(タイトル未定)で脚本・監督・プロデューサーを兼任する予定。『アバター』(2009)の続編、第2作から第5作までの全脚本をジェームズ・キャメロン監督と共同執筆しているシェイン・サレアノも、カスダンとともにプロデューサーを務める。なお、カスダンは今回の報道にあわせてコメントを発表している。

「『November Road』は残忍でハラハラする犯罪スリラーと、感動的でロマンティックなラブストーリーが融合した、大変魅力的な小説です。この作品には、幅広い年代の愉快かつ意外性のあるキャラクターがたくさん登場します。とても楽しく、また感動的な映画になることでしょう。」

また原作者であるバーニーは、カスダンを「アイコン的な映画の数々を手がけてきた、世界最高のフィルムメーカーの一人」だと絶賛。「複数のジャンルを組み合わせながら、しかし究極的にはラブストーリーである小説を扱うのにふさわしい感性と人間性の持ち主」だとして、映画版の製作に信頼を寄せている。

ちなみにカスダンが自らメガホンを取るのは、『犬と私とダンナのカンケイ』(2012)以来。もし日本での劇場公開が実現する場合、スティーヴン・キングの同名小説を映画化した『ドリームキャッチャー』(2003)以来となる。

小説『November Road(原題)』の実写映画版(タイトル未定)は撮影日・公開日未定。なお本作は急ピッチで企画が進められており、カスダンの次回作になる見込みだ。

Source: Deadline

Writer

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Marika Hiraoka

THE RIVER編集部。アメリカのあちこちに住んでいました。

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