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オバマが『アベンジャーズ』ルッソ兄弟とタッグ、『ローグ・ワン』リズ・アーメッド出演でNetflix映画製作へ ─ 移民描く小説『西への出口』映像化

Photo by Public Domain / Gage Skidmore https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Riz_Ahmed_by_Gage_Skidmore.jpg / https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Joe_%26_Anthony_Russo_(48385334971).jpg

バラク・オバマ元米大統領ミシェル・オバマ元大統領夫人が、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)監督のアンソニー&ジョー・ルッソと共に、移民を題材としたNetflix映画『Exit West(原題)』の製作を手掛けることがわかった。出演者には、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)『ヴェノム』(2018)のリズ・アーメッドが決定している。米Colliderが報じた。

ルッソ兄弟は、2017年にパキスタン出身作家モーシン・ハミッドの同名小説『Exit West』(2017年出版、邦訳版『西への出口』新潮社)の映画化権を獲得。オバマ元大統領はその数カ月後に、同書を2017年ブック・オブ・ザ・イヤーの1つに挙げていた。

原作小説は、難民危機に直面する移民を題材とした物語。中東の街で出会った若き青年サイードと装束を全身に纏ったナディアは恋人同士に。内戦により荒廃した街から避難することを考え始めるサイードとナディアは、ある時、国境を越えられる「扉」の噂を耳にする。2人が「扉」を通ると、ギリシャのミコノス島にある難民収容所にたどり着く。再び「扉」を越えて、ロンドンの廃マンション、そしてカリフォルニア州マリン郡と移動を重ねる。それぞれの場所で、食料、十分な避難場所、そして移民コミュニティでの帰属意識を見つけるために苦労する中で、2人の関係が試されていく。移民が味わう日々の現実と、移民を追い払おうとする地元民の対比が描かれる。本作は、この物語を基に脚本を仕上げるという。

オバマ夫妻は、2018年5月に映画やドラマ、ドキュメンタリー作品を製作するために、ハイヤー・グラウンド・プロダクションズ(HGP)を設立。Netfiixとの複数年契約を締結し、エンターテイメント業界への本格的な進出を果たした。両社が共同製作したドキュメンタリー映画『アメリカン・ファクトリー』(2019)は、第92回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞している。

本作のメガホンを取るのは、『ベルファスト71』(2014)『ホワイト・ボーイ・リック』(2018)のヤン・ドマンジュ。ルッソ兄弟がファーストルック契約を交わした当初は、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014)のモルテン・ティルドゥムが監督を務めるとされていた。撮影開始は、2020年春を見込んでいるという。

本作出演のアーメッドは過去に、ハミッドのメタフィクション小説『The Reluctant Fundamentalist 』(邦訳版:『コウモリの見た夢』武田ランダムハウスジャパン)が原作の映画『ミッシング・ポイント』(2012)で主演を務めた。ルッソ兄弟は、マーベル映画『アベンジャーズ』シリーズのソー役で知られるクリス・ヘムズワースが主演するNetflixオリジナル映画『タイラー・レイク -命の奪還-』の製作を務めている。現在は、スパイダーマン役でおなじみトム・ホランド主演作『チェリー(原題:Cherry)』の撮影を終え、編集作業に入っているという。

Source:Collider

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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