【ネタバレ】実写「ONE PIECE」第4話解説 ─ アニメ主題歌「ウィーアー!」流れる船出、クロとの対決

この記事には、Netflix「ONE PIECE」第4話『THE PIRATES ARE COMING』のネタバレが含まれています。
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【ネタバレ】実写「ONE PIECE」第4話解説 ─ アニメ主題歌「ウィーアー!」流れる船出、クロとの対決 - 5.
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ドラマ「ONE PIECE」第4話『THE PIRATES ARE COMING』解説
Netflixドラマ「ONE PIECE」第4話は、気を失っていたゾロが井戸の底で目覚めるところからスタート。地面には、彼の刀とメリーの死体が転がっている。カヤの屋敷に戻るには、この奥深い井戸を這い上がるしかなさそうだ。
第3話のラストでコビーと会ったウソップは、ニセ執事に友達が殺されそうだと報告。コビーが真剣に話を聞く一方、ヘルメッポは懐疑的だ。そしてキャプテン・クロの名を聞くと、クロは父モーガンが処刑したはずだから「やっぱりウソだ」と決めつける。しかしウソップがルフィもその場にいると言ったため、海軍は急いで屋敷へ向かうことに。
ナミはキッチンに行き、ルフィが倒れているのを発見する。怪しげな青色スープが飲み干されていたため、彼に意識があるか確認。そこで話し声が聞こえ、急いで棚に隠れる。

キッチンに入って来たブチ&シャムは、クロに現状を報告。ルフィを見つけて驚くが、毒入りスープを飲んで死んだものと判断する。クロは、ルフィをゾロと同じ井戸に捨てるよう命令。その様子を、ナミが棚のドアの隙間から覗いている。ブチ&シャムがルフィを移動させようとしたところで、海軍&ウソップが到着する。
呼び鈴が鳴り、玄関を開けるクロ。コビーが「海賊がいると通報があった」と話すと、すかさずウソップが「そいつ(クロ)が海賊だ」と叫ぶ。クロはウソップが“ほら吹き”であることを利用し、「虚言がひどい」とあきれた表情を見せる。ウソップはクロの手袋に刃が隠されていると主張するが、コビーが手袋を調べても異常はない。

はなから信用していないヘルメッポはウソップを黙らせ、ルフィを知ってるか?とクロに質問。クロはウソップが連れてきた「クズどもの1人」だと答え、いま使用人に見張らせていると言う。
クロは一旦ドアを閉めると、麦わらを連れてこいとブチ&シャムに命令。ブチはルフィが海軍に口を割らないか今さら心配するが、シャムは「海王類も死ぬほどの毒」だから大丈夫と説得する。こうしてルフィが連れていかれる様を、棚に隠れたナミが注意深く見ている。
カヤを助けてほしいと頼むウソップに対して、コビーは「証拠がなくては動けない」と一点張り。しかし心のどこかでクロの態度が引っかかり、質問を続けようとする。
キッチンではシャムが片づけをするなか、ナミが棚から脱出し、フライパンで勢いよくシャムの頭を殴りつける。その音を聞いたコビーが何事か問い詰めようとすると、クロは強引に話を切り上げ、玄関のドアを閉める。
井戸の底では、ゾロが即席の鉤縄で脱出しようと苦戦中。ここで7年前のシモツキ村にフラッシュバックする。道場での剣道の試合で、師匠の娘・くいなに負けたゾロ。彼女から助言を受けるが、悔しさのあまり反発し、竹刀ではなく真剣で勝負しようと申し出る。
現在に戻り、外からカヤの部屋に忍び込むウソップ。クラハドールの正体は海賊で、メリーを殺したと報告するが、カヤにとって到底信じられる話ではない。カヤは今まで「楽しいお話だから信じていた」と言い、ウソップを追い出そうとする。いつもならすぐに逃げるウソップだが、今回は違う。カヤの安全が確認できるまでそばにいる、と覚悟を決めた様子だ。
一方、気を失っていたシャムは目覚め、クロ&ブチにナミがすべて聞いていたことを明かす。そこで時計が0時を回り、誕生日を迎えたカヤは造船所の単独所有者に。クロはもう正体を隠す必要がないと言い、屋敷を封鎖する。

「海賊よけのよろい戸」がおろされたことで、混乱するカヤ。そこにナミが現れ、クロが長年カヤに毒を盛っていたことを明かす。それでもまだ信じられないカヤに、ナミは「病気になったのはクロが来た頃じゃない?」と質問。そこでカヤは、病気の原因がクロに盛られた毒だったこと、いま命の危険にさらされていることを、ようやく理解するのだった。
そのころクロは“猫の手”を装着し、真っ暗な屋敷の中でカヤを探し回っていた。クロの不気味な話し方、不安をあおる音楽、原作と異なる“密室”というシチュエーションが相まって、サスペンスホラーのような雰囲気を醸している。

一方、ゾロは井戸をよじ登りながら、再び過去に思いをはせる。くいなとの勝負に、二刀流で臨むゾロ。しかし、彼女の強さには太刀打ちできない。ゾロは負けを認め、自分に「刀を振るう資格はねェ」と嘆く。すると、くいなは女子であるがゆえの悩みを打ち明ける。ゾロはいずれ体格にしろ力にしろ自分を追い抜くが、自分は大人になったら男には勝てなくなる、と。ゾロはこれを否定し、ずっと「お前を目標にしてきた」と告げる。そしてふたりは、毎日鍛錬し、将来どちらかが世界一の大剣豪になる、という約束を交わす。
翌日ゾロがくいなを待っていると、師匠から彼女が交通事故で死んだことを告げられる。大きなショックを受け、「約束したからそんなはずない」と涙を流すゾロ。葬儀では「くいなの刀をくれ」と師匠に頼み、彼女の分も強くなり「天国にも轟くような大剣豪になる」と宣言する。
その時の記憶が原動力となり、ゾロはついに井戸から抜け出すことに成功する。
一方コビーは執事、もといクロに違和感を拭えない様子。ヘルメッポはコビーの懸念を真剣に受け止めず、彼がガープに気に入られたのは「麦わらと友達だから」と嫌味を言い始める。ふたりが口論していると、ついにルフィが目を覚ます。そしてヘルメッポに向かって、青色の毒入りスープを吐き出す。
屋敷内では、ナミ&カヤ&ウソップがこっそり部屋を移動。よろい戸を開けるハンドルを回して脱出しようとするが、その動きによってクロに居場所がバレてしまう。
毒を吐き切ったルフィは、仲間を助けるため屋敷に戻ろうとするが、ヘルメッポに銃を向けられ、足止めを食らう。そこにゾロが颯爽と現れ、ヘルメッポを殴って気絶させる。タイミングよく登場したゾロだが、道に迷っていたところ偶然通りかかっただけだと判明。“方向音痴”キャラは、実写版にも受け継がれているようだ。そしてコビーがふたりを逮捕しようとすると、ルフィは友達を助けに行くから止めないでくれ、と真剣に頼む。
そのころナミ&ウソップ&カヤは、クロの声が近づくのを聞いて、テーブルの下に身を隠す。クロは部屋に入るとカヤを「甘ったれのお嬢様」呼ばわりし、自分が“病気”にしたにも関わらず彼女の無力さを責める。クロが暴言を吐き続ける中、カヤは心を決めた様子で「私案外強いの」と言い、ナミと一緒に飛び出す。しかしクロの“抜き足”によってあっさり捕まり、遠くから射撃したウソップも一瞬で反撃を受ける。

再び屋敷に戻り、手分けして仲間を探すルフィ&ゾロ。ところがゾロは、すぐにブチ&シャムに邪魔されてしまう。戦いの途中でシャムは階段から転げ落ち、床に着地すると、ゾロの腰から抜き取った刀を見せてニヤリ。ゾロは階段からジャンプして攻撃をくらわせ、華麗に舞いながら、刀の前まで移動。腰に刀を戻すと、ふたりに1発ずつお見舞いして勝負をつける。
ルフィは、クロがカヤに襲いかかったところを間一髪で食い止める。するとクロは目にも止まらぬ速さで移動しながら、独白を開始。長年船長を務めた中で「計画が狂ったことはない」が、その結果得た不安や狙われる日々に嫌気がさしたと語る。仲間すら殺してきたクロに対し、ルフィは「お前みたいな海賊にはならない」と言い、黙って足技をやれと告げる。

そして目を閉じて耳を澄ますことで、クロの居場所を感じ取り、見事顔面にパンチをヒット。「計画が狂っただろ?」と挑発し、クロの攻撃をどんどん交わしていく。クロの両手を捕らえたところで自分の首を伸ばし、「ゴムゴムの鐘」でとどめを刺す。
クロたちを倒した麦わらの一味は、カヤからお礼として例の船をもらうことに。船首像がメリーに似ているため、ルフィは船を「ゴーイングメリー号」と名付ける。ルフィはウソップに「さっさと荷物をまとめろ」と言い、ヤソップみたいな狙撃手が必要だ、と誘う。
しかしウソップは、カヤのことが気がかりで躊躇。そんな彼を見てカヤは「自分のことを一番に考えて」と背中を押し、自分も医者の夢を追いたいと伝える。そして戻ってきたら「キャプテン・ウソップの本当の冒険話」を聞くことを約束し、ウソップにキスをする。ナミ&ゾロは目をそらすが、空気の読めないルフィは「船長はおれだって分かってる?」と焦っている。

そしてアニメ初代オープニングテーマ「ウィーアー!」が流れる中、ウソップを仲間に迎えて一味は出航。設備が整ったメリー号で、ゾロはハンモックに揺られ、ウソップはキッチンでポップコーンを食べ、ルフィは船首像の上で嬉しそうに叫んでいる。一方ルフィに敗れたクロは、ひとりで小舟をこいで逃亡していた。
海軍の軍艦では、コビーがガープに任務失敗を報告。しかしガープは「常に代替手段を持つ」という教訓があったと伝え、望遠鏡を渡す。その先に見えるのは、ゴーイングメリー号だ。ガープは一味をいぶり出したことで「任務を果たした」と結論づける。
メリー号ではウソップが自分の海賊旗を作って見せ、ルフィとどちらが船長か競い合う。その様子を見てナミが笑い出し、“仲間”の雰囲気になる。そこで突然砲弾を飛ばされ、甲板に出る4人。相手は海軍だった。ルフィは望遠鏡でガープの姿を見つけると、「じいちゃん?」と一言。ルフィの衝撃発言に3人が仰天し、幕切れとなる。
ちなみに原作でガープが登場し、ルフィの祖父だと判明するのは、ウォーターセブン編の第432話。よって実写版では、この展開をかなり前倒ししたことになる。
共同ショーランナーのスティーヴン・マエダによると、初期段階で「敵対者を登場させる」ことが決まっていたらしく、ガープは「ルフィたちに迫りくる追っ手として適していた」そう。またシーズン1中盤でルフィとの関係を明かした理由は、「筋金入りの海兵が、なぜこの若者を追いかけているのか?」という疑問に対する驚きの答えを示したかったからだという。
そこまでの流れは異なるが、ルフィが「じいちゃん」と言い、仲間が「じいちゃん!?」聞き返すリアクションは、原作のままである。
Netflixシリーズ「ONE PIECE」は配信中。
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Source:Variety