実写「ONE PIECE」女性版クロコダイルが写り込んでいる説、プロデューサーが反応「好きなように読み取って」

Netflix実写シリーズ「ONE PIECE」第1話の冒頭に、アラバスタ編に登場するクロコダイルが写り込んでいる……?ネット上で話題となっているこの説に、共同ショーランナーを務めたスティーヴン・マエダが反応した。
実写版「ONE PIECE」シーズン1ではイーストブルー編が網羅され、ルフィが麦わらの一味を結成するまでの物語が描かれた。原作漫画やアニメの人気キャラクターであるクロコダイルは、王下七武海の1人にして、スナスナの実の能力者。黒髪オールバック、黄金の鉤爪、右耳ピアス、口に咥える葉巻がトレードマークで、イーストブルー編の次に描かれるアラバスタ編に登場するヴィランだ。
このクロコダイルが「ONE PIECE」第1話『ROMANCE DAWN』冒頭のシーンで姿を見せている、という説がファンの間で存在している。“海賊王”ゴール・D・ロジャーの処刑を一目見ようと集まるローグタウンの群衆の中に赤髪のシャンクスの若き日の姿があるのだが、彼の斜め前に、三つの首飾りを重ね、右耳に大きなピアスを付けた女性がいる。この女性が若き日のクロコダイルなのではないか、というのだ。
「私も耳にしましたよ」。そう語るのは、脚本・ショーランナーを務めたスティーヴン・マエダ。米IGNとの取材で、同シーンで囁かれる説について言及し、演出の意図を明かしている。
「この件については前もどこかで訊かれたのですが、私から言えるのは、皆さんの好きなように読み取ってもらえばいいということ。色んなアイデアがイースターエッグに注ぎ込まれています。中には、将来の計画に含まれているのもありますが、多くは“あのキャラクターを見られたら最高じゃない?”という感じで作りました。特にローグタウンでのゴール・D・ロジャー処刑のシーンでは、見たことのある顔がいますよね。」
これまで男性として認識されてきたクロコダイルをめぐっては、実はファンの間で女性説が囁かれている。その根拠は様々で、単行本に登場する「女の秘密」という題のチャプターの扉絵にストーリーとは関連性がないクロコダイルが描かれているから、中世ヨーロッパでは女性が右耳にピアスを付けることが一般的だったから、などだ。
また、漫画0巻で描かれるロジャー処刑シーンでは、若き日のバギーや月光モリア、ミホーク、ドフラミンゴという面々が見物している姿が写し出される中、同じく見物に来たクロコダイルだけは葉巻と右耳ピアスだけ見える後方からの角度で顔が見えないため、若い頃は女性だったのではないか、という少々飛躍した考察もある。しかしこの考察、偶然なのか実写版で右耳ピアスの女性が登場したことで、一番もっともらしく聞こえてこないだろうか。
いかなる明言も避けたマエダだが、もしもピアスの女性が本当にクロコダイルだとしたら、原作で散りばめられた伏線が、フォーマットを飛び越えて回収されることになる。実写版には尾田栄一郎も監修しているが、果たして真相やいかに……。
「ONE PIECE」ではシーズン2製作も決定。原作通り順当に進めば、次はアラバスタ編に突入ということになる。一部のファンをざわつかせるクロコダイル女性説の答えも明らかになるかもしれない。
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Source: IGN