実写「ONE PIECE」吹替は「アニメより落ち着いた感じで」 ─ 麦わらの一味声優陣が裏側明かす

「ONE PIECE」実写ドラマ版のメインキャストの日本語吹き替えには、アニメ版の声優陣が揃って続投した。ウソップ役を務めた山口勝平によると、実写版の吹き替えを収録するにあたり、製作陣は声優たちにとある指示を与えていたという。
Netflix JapanのYouTubeチャンネルでは、吹き替え声優キャストがアフレコの裏側について語るトーク動画が公開。劇中シーンを鑑賞しながら製作裏を振り返るスタイルで映像が進む中、山口は尾田栄一郎も立ち会ったという製作陣との「擦り合わせ」を回顧した。
「アニメよりも落ち着いた感じでやってくださいというオーダーがあったんです。より人間味を出すと言うと変ですが、向こうの役者さんの呼吸に合わせるっていう作業だったので、アニメとはまた違う吹き替えになりました。」
実写版の日本語吹き替えでは、声のトーンがアニメ版よりも低く抑えられていると感じた方もいただろう。「そう言う意味では最初は緊張しました」と語る山口は、「アニメでは大丈夫だけど、実写のウソップに果たして合うのか」と懸念を抱いていたそう。これには、ゾロ役の中井和哉も「それはみんな思ってましたよね」と同調。ルフィ役の田中真弓やナミ役の岡村明美も「難しかった」と頷いた。
ここで山口は「動きとか表情がアニメのウソップっぽいんです」とウソップ役を演じたジェイコブ・ロメロの演技を絶賛。「回を追うごとにやりやすくなって、それくらい最初からウソップでした」と語っている。キャラクターの特徴を捉えた俳優たちによる細かな再現も相まって、実写版ならではのボイストーンが生まれたのだろう。
ちなみに、トーンチェンジは吹き替えに限らず、キャラクター自体の描写にも反映されている。道化のバギーは原作漫画と比べダークな描写となったが、これは製作陣がこだわったポイント。監督のマーク・ジョブストは、「ルフィにはお気楽さを意識したので、バギーにはよりダーク路線を行ってもらいました」と語っていた。
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