実写「ONE PIECE」ゾロの三刀流に試行錯誤 ─ 「間抜けに見えないよう、全てをしっかり置き換えるよう努めた」

Netflix実写シリーズ「ONE PIECE」では、漫画からの実写化にあたり、製作陣を大いに悩ませた事があったという。脚本・製作を務めたスティーヴン・マエダが米Colliderに試行錯誤のプロセスを語っている。
漫画「ONE PIECE」では、現実ではあり得ない超能力バトルやユニークなキャラクターが扱われることもあり、実写化のハードルは高かった。マエダによれば、中でもゾロの三刀流の表現方法については時間を費やしたという。
「ゾロは口に刀を三本くわえたままどうやって戦うのか。そうするにあたって、実写では何が妨げになるのか。どうやって置き換えようか、どうやってやればいいんだ、とたくさん試行錯誤しました。これでは間抜けに見えてしまうんじゃ?とか、皆さんに“この手があったか、すごく良い!”と思ってもらえるだろうか?とか。こういった事をすごく心配していましたし、必ず全てしっかりと置き換えるように努めました。」

ゾロは劇中で何度か三刀流を披露するが、中でも第5話「EAT AT BARATIE!」では、奥義“三千世界”を披露。ゾロは世界一の剣豪になるべく、バラティエで遭遇した鷹の目のミホークに決闘を挑む。しかし、全く歯がたたないミホークに対して、ゾロは三刀流の構えに。ルフィたちが見守る中、最強の剣豪相手に真っ向から向かっていった。
ゾロの三刀流の他にも、ルフィやバギーといった能力者のバトル描写についても、高いCG技術によって忠実に再現されていた。「漫画という二次元世界から実写という三次元に置き換える作業はすごく難しかったです」と製作時を振り返るマエダ。ドラマ版では、監修として参加した原作者の尾田栄一郎が描写を細かく確認していたというから、こういった力強いバックアップもあり、納得のいく実写化が実現したのだろう。
Source:Collider