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『スター・ウォーズ』銀河のファッションリーダー、パドメ・アミダラの衣装を解説!『クローンの攻撃』編

『スター・ウォーズ』シリーズ、パドメ・アミダラのファッション解説特集! 前回お届けした、『エピソード1/ファントム・メナス』の衣装についての記事、楽しんで頂けましたでしょうか。今回はその第2弾、『エピソード2/クローンの攻撃』です。

『ファントム・メナス』から10年が経ち、パドメ・アミダラも24歳。ますます美しくなった彼女は、フレッシュで、しかも色気に溢れていて、“女性”と“女の子”の両方を兼ね備えているような魅力を感じます。それでは、『クローンの攻撃』のファッションを見ていきましょう!

シンプルに、より上品に

元老院議員となったパドメ。『ファントム・メナス』でみられた白塗りのメイクもやめて、今回は終始素顔での登場です。この当時のナタリー・ポートマンのかわいさ……まるでお人形さんみたいですよね!

前回ナブーの女王だった時は、まるで民族衣装のような、重厚で豪華な衣装が多めでしたが、元老院議員となった今回は、全体的にシンプルなシルエットです。

http://seamstressconfessions.blogspot.jp/2012/07/costumes-of-star-wars-padme-amidala.html
http://seamstressconfessions.blogspot.jp/2012/07/costumes-of-star-wars-padme-amidala.html © 2002 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

こちらは深い紫のベルベットと、濃紺のAラインのドレスです。女王時代とは違い、ヘアスタイルも後ろにひっつめたシンプルなもの。ウエストが絞られてすっきりとしたシルエットですが、袖の変形デザインが個性的でおしゃれです。ベルベット生地には細かい刺繍、ドレスにはスパンコールがちりばめられて、とても美しい仕上がりになっていますね。

濃紺の生地に浮かび上がるスパンコールのきらめきは、まさに物語の舞台である宇宙を連想させます。こんな美しい姿で再会したら、アナキン・スカイウォーカーも見惚れちゃうのは納得ですよね。

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http://seamstressconfessions.blogspot.jp/2012/07/costumes-of-star-wars-padme-amidala.html © 2002 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

他のドレスも、黒に近い濃紺ベースのもの。ベルベット生地、サテン生地、メタリックな装飾の組み合わせが、ファンタジックかつどこか現代的です。髪につけたアクセサリーは、どことなく貝のフォルムに似ている気もします。

パドメがアナキンと旅立つため荷造りをするシーンで、彼女の部屋は青が基調になっています。誠実で聡明、冷静で洗練されたパドメ自身を、宇宙や彼女が大好きな 故郷の湖畔を連想させる、そんな深く美しい青は彼女にぴったりの色です。

デート服がかわいすぎる件

パドメの故郷、ナブーに身を隠したアナキンとパドメ。二人はどんどん惹かれあっていくのですが、そのシーンの格好がかわいくてかわいくて。「いつ着替えてるの?」というくらいの衣装チェンジで楽しませてくれます!

こちらは、二人が初めてキスをする湖畔で着ているドレス。白を基調に、黄色・ピンク・紫のグラデーション、さらに後ろから見ると青にも見える不思議なデザインです。

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布をたっぷり使っていて、歩くとゆらゆらと揺れるシルエットは優雅でロマンチック。鎖骨が美しくみえるカット、また大胆に背中はひらいていて、ナタリー・ポートマンのセクシーな魅力を引き立てています。純粋な白に、明るく優しい色が重なり合うこのドレスは、二人の若く淡い恋心にぴったりです。

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http://seamstressconfessions.blogspot.jp/2012/07/costumes-of-star-wars-padme-amidala.html © 2002 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

また、こちらは原っぱでのシーンのドレス。晴れた日の太陽、ミツバチを連想させる甘いイエロー、レース生地にあしらわれたピンクの花柄、リボンが垂れ下がったスタイルと、なんとも女の子らしくてキュートなデザイン。原っぱで寝転ぶ姿は妖精のようです!

この場面でも、ちゃんと肩と鎖骨を露出しているところが“デート服”という感じ。

そんなラブリーな服から一転、食事のシーンではこんなセクシーなドレスで登場! オールブラックでマーメイドのようなライン、またここでも素材がウエストで切り替わっているのがとってもおしゃれ。パドメはいちいち着替えて髪型も変えていたのでしょうか……。

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http://seamstressconfessions.blogspot.jp/2012/07/costumes-of-star-wars-padme-amidala.html © 2002 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

ナブーでのファッションには、元老院議員、銀河の中心的存在としてのパドメというよりも、むしろ一人の女性としてアナキンに寄り添いたいという気持ちが現れていると思います。

ずっしりとした身動きのとりにくそうなドレスでも、落ち着きはらった濃紺のドレスでもなく、レースがあしらわれた明るい色のドレスに身を包んだパドメ。これから先のことを考えると、ちょっぴり切なくなってしまいます。

アナキンとパドメ

『クローンの攻撃』で、パドメはアナキンとともに行動することが多くなっています。そんな二人が並ぶと、その衣装もバランス良くコーディネートされていることがわかります。

http://www.forum.rebellegion.com/forum/viewtopic.php?t=48798&sid=08970aade69cd89590718494e001b129
http://www.forum.rebellegion.com/forum/viewtopic.php?t=48798&sid=08970aade69cd89590718494e001b129 © 2002 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

二人が旅立つ時のこの衣装は、からし色、とうもろこし色のような黄色のトーンでまとめられたパドメに対して、アナキンは深い緑色が印象的です。暖色である黄色と、中性色の緑ですが、衣服の素材と刺繍が似ていることによってまとまりが出ています。女性的な黄色と男性的な緑、という対比効果が生まれていることにも注目です。

http://feszyn.com/filmowe-suknie-slubne/
http://feszyn.com/filmowe-suknie-slubne/ © 2002 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

そして最後は物語のラスト、結婚式のシーンの衣装です。

レースがふんだんに使われたパドメのウェディングドレスは、華美ではないものの美しく上品な仕立て。一方のアナキンは、黒のシンプルなデザインで(男の人ですから結婚式でもそこまで派手にはしないでしょうが)、シルエットもゆったりとしています。遠目から見ると、パドメとアナキンの見栄えは全く正反対の印象です。どことなく、これから二人を待ち受ける運命が暗示されているようにも感じられます。

女性らしいセクシーさと、10代の少女のようなかわいらしさを兼ね備えた『クローンの攻撃』でのパドメのファッション、いかがでしたでしょうか?

いよいよ次回は、『エピソード3/シスの復讐』での彼女について、じっくりお伝えしたいと思います。

Eyecatch Image: https://www.youtube.com/watch?v=gYbW1F_c9eM
http://starwars.wikia.com/wiki/File:Attack-Clones-Poster.jpg (remixed by THE RIVER)
© 2002 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights Reserved.

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Moeka Kotaki

フリーライター(1995生まれ/マグル)

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