『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』実は出演者&スタッフが超豪華!ピーターパン前日譚を支える顔ぶれに注目

誰もが知るピーターパンの物語、その前日譚を描いた『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』(2015)をご存知だろうか。
主人公ピーターの生い立ちから、なぜ彼がネバーランドを訪れることになったのか、その一部始終を描いた本作は、実は豪華キャストとスタッフによって丹念に織り上げられたファンタジー映画なのである。

今をときめく俳優や次世代のニュー・スターは、いかにしてピーターパンの世界に入り込んだのか……。注目の俳優やスタッフにそれぞれ注目しながら、現在の活躍をあわせてチェックしていくことにしよう。

ハリウッドを牽引する豪華スターたち

まずは説明不要、ネバーランドを支配する海賊・黒ひげを演じるヒュー・ジャックマンである。「X-MEN」シリーズのウルヴァリン役や『レ・ミゼラブル』(2012)のジャン・バルジャンなど、数々の作品によるイメージを一新する強烈なビジュアルに注目だ。悪役としての魅力抜群、映画を牽引してみせる怪演ぶりはファンでなくても一見の価値ありといえよう。

なお、最新作は2018年2月16日公開の『グレイテスト・ショーマン』。そちらのビジュアルと比較してみると、そのルックスとは裏腹に、実はカメレオン俳優としての側面が強いことを改めて認識させられるはずだ。


グレイテスト・ショーマン

『グレイテスト・ショーマン』(2017)より © 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation

主人公ピーターと協力関係を結ぶ若き日のフック(ジェームズ・フック)を演じるのは、アンジェリーナ・ジョリー監督作品『不屈の男 アンブロークン』(2014)に出演したギャレッド・ヘドランド。日本での知名度は決して高くないものの、本作の後にはアン・リー監督作品『ビリー・リンの永遠の一日』(2016)や、アカデミー賞脚色賞などにノミネートされているNetflix映画『マッドバウンド 哀しき友情』(2017)など、渋すぎる作品チョイスを見せている。さらなる活躍に注目したい俊英だ。

また、ネバーランドに住むインディアンの王女タイガー・リリー役を務めたのはルーニー・マーラ。『ドラゴン・タトゥーの女』(2011)での鮮烈な初主演が話題となったが、その後も『キャロル』(2015)での演技が高く評価されたほか、『her/世界でひとつの彼女』(2013)や『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(2016)、『LION/ライオン ~25年目のただいま~』(2016)などに出演している。

『マンマ・ミーア!』(2008)でメリル・ストリープの娘役を演じ、続編『マンマ・ミーア! ヒア・ウィ・ゴー』(8月24日公開)も控えるアマンダ・サイフリッドは、本作で主人公ピーターの母親メアリー役を演じている。『ラヴレース』(2013)や『テッド2』(2015)、『クーパー家の晩餐』(2015)など幅広いフィルモグラフィを誇る女優だが、黒ひげ役のヒュー・ジャックマンとは『レ・ミゼラブル』でコゼット役を務めた際に共演済み。本作ではそんな繋がりも運命的に感じさせる、物語のカギを握る役回りを担っている。

 

さらにTHE RIVERが特に注目したいのは、人魚役で女優・モデルのカーラ・デルヴィーニュが出演していることだ。DC映画『スーサイド・スクワッド』(2016)でジューン・ムーン/エンチャントレスというヴィランを演じた彼女は、リュック・ベッソン監督のSF大作映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』(3月30日公開)でヒロインを務めるなど、今もっとも期待される女優のひとり。
ちなみに、本作『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』を手がけたジョー・ライト監督は、カーラの映画デビュー作『アンナ・カレーニナ』(2012)でメガホンを撮った人物でもある。

『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』より © 2017 VALERIAN S.A.S. – TF1 FILMS PRODUCTION

最後に、本作の製作に携わったスタッフ陣にも言及しておくことにしよう。

おなじみピーターパンの物語を原案として、2013年のブラックリスト(映画化されていない優秀な脚本)に掲載されたほどの優れたストーリーを執筆したのは、脚本家のジェイソン・フックスだ。2017年の話題作『ワンダーウーマン』の脚本にも携わったほか、実は俳優としても活躍しており、『ラ・ラ・ランド』(2017)でカルロ役を演じている。パーティーのシーンでミアと話していた脚本家の男……といえば思い出せる人も少なくないだろう。
また音楽を手がけたジョン・パウエルは、数々のアニメ映画や『ボーン・アイデンティティー』シリーズなどで作曲を務めている。最新作は『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(6月29日公開)で、名匠ジョン・ウィリアムズによるテーマ曲以外の劇伴音楽を担当しているということだ。

そして監督を務めたのは、前述のレフ・トルストイ原作『アンナ・カレーニナ』のほか、名作文学『高慢と偏見』を映画化した『プライドと偏見』(2005)、イアン・マキューアンによる小説『贖罪』を映画化した『つぐない』(2007)などを手がけたジョー・ライト
名作の映画化という意味ではこれらの代表作にも共通点を見出せる『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』だが、やはりそのフィルモグラフィにおいて異彩を放っていることは間違いないだろう。しかし、その繊細な心理演出は本作でもきちんと発揮されている。
ちなみにジョー監督の最新作は、ゲイリー・オールドマンが全編特殊メイクで挑んだ『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(3月30日公開)。第90回アカデミー賞の作品賞にノミネートされた注目作とあって、ぜひこちらも見逃さないようにしてほしい!

Eyecatch Image: 『グレイテスト・ショーマン』より © 2017 Twentieth Century Fox Film Corporation

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THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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