リドリー・スコット製作「パッセージ」少女とおじさんの異色バディ×終末モノ、イッキ観推奨のSFサスペンス

「プリズン・ブレイク」に「24 -TWENTY FOUR-」、「THIS IS US/ディス・イズ・アス」……良ドラマ揃いの米FOXよりこの秋、大型SFサスペンス・アクションドラマ「パッセージ」が日本に放たれる。
製作は、『エイリアン』シリーズや『ブレードランナー』(1982)の巨匠リドリー・スコット。『クローバーフィールド/HAKAISHA』(2008)で評価され、バットマン単独映画の監督にも大抜擢された注目株マット・リーヴスも参加した。原作は米出版社が争奪戦を繰り広げたベストセラー小説3部作で、発売前から映像化権をめぐり、ソニー、ワーナー、ユニバーサル、20世紀フォックス、FOXというハリウッドメジャー企業の入札合戦が白熱。FOXが175万ドル(約1.9億円)で落札した。もともとマット・リーヴス監督で映画化される予定だったが、壮大な物語をじっくり伝えるべくドラマ化となっている。
少女とおじさんの逃走劇 ✕ 陰謀うごめく終末もの
人間をまるで吸血鬼かゾンビのような姿に変えてしまう謎のウイルスが発見され、人類滅亡の危機が迫る近未来。「パッセージ」は、唯一の希望である新薬を開発する“プロジェクト・ノア”をめぐる陰謀と戦いを描く。実験の鍵を握るのは、抗体を持つ少女エイミー。プロジェクト・ノアに執拗に追われる彼女と、たった一人の味方である捜査官ブラッドのスリリングな逃亡劇が見どころだ。

THE RIVERでは読者と特別ゲストにお笑い芸人のこがけんさん(@kogakogaken)を招き、本ドラマの第1話と第2話の特別上映会を実施。リドリー・スコット作品などSF作品を愛するファンは、このドラマをどう観たか。
少女エイミーに絶賛の声
主人公ブラッドと、少女エイミーの逃亡劇には、手に汗握るスリルもあり、2人の間に徐々に生まれる絆もある。上映会の参加者には『LOGAN/ローガン』(2017)や『レオン』(1994)を思い出す声が多かった。「擬似親子の逃避行が感動的で良い。」(”じぇれ”さん)「少女と刑事の絆が段々と深まるところが良かった。」(”デイジー”さん)、「主人公2人の絆が感動的。」(”たま”さん)
上映会に駆けつけたお笑い芸人のこがけんさんも、「少女とおじさんのバディものとして楽しむのがオススメです」と紹介する。「『LOGAN/ローガン』や『レオン』はもちろん、『バジュランギおじさんと、小さな迷子』(2015)とか。リドリー・スコット監督作品でも、『マッチスティック・メン』(2003)も少女とおじさんの交流を描いていますよね。少女とおじさんドラマ ✕ 世界滅亡のテーマとして観ると、すごく面白いと思います。」

主役コンビとなるのは、暗い過去を持つ連邦捜査官のブラッドと、唯一抗体を持つ少女のエイミーだ。「エイミーちゃんが抜群に良かった」(”かにこ”さん)との声が寄せられるように、この少女が物語の核をしっかりと担っている。
こがけんさんも「エイミーがめちゃくちゃ良い」と絶賛する。「少女とおじさんを描く作品のヒットの法則は、少女に芯があってしっかりしている、ということですよね。まさにエイミーもそういうキャラクターで、めちゃくちゃ賢くて、返しもしっかりしているんだけど、それを嫌味なくやっているところが良い。エイミーのおかげで、このドラマのシリアスな中に抜け感が生まれていますよね。」
続きはどうなるの?ヤミツキになるスリリングな展開
あのスティーヴン・キングも「15ページで魅了され、30ページで虜になり、夜更かしする羽目になるだろう」と大絶賛した原作とあって、とにかく続きが気になる、謎多きストーリー展開がヤミツキになりそう。上映会は第1話〜2話のみだったが、「もっともっと見たいです。」(”きゃも”さん)、「とても面白いが、ここで止められるのは欲求不満!」(”パストラル”さん)と、“イッキ観”希望の声多数。「続きがすごく気になります!SFアクションもカッコよかったですし、家族愛もあって。次が読めない展開なのハラハラドキドキ。」(”ろびー”さん)「ちょっとヤバい、ぐらっときました。」(”都トレンズ”さん)
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