『ワンダーウーマン』パティ・ジェンキンス監督、『ジャスティス・リーグ』のオファーを断っていた

『ワンダーウーマン』(2017)のパティ・ジェンキンス監督が、映画『ジャスティス・リーグ』のオファーを断っていたという。その理由について、仏Premiere Magazineにて本人が明かしている。
「私はコミックスも大好きですが、映画を通してスーパーヒーローについて興味を持ったんです。[中略]他の監督とは違って、世界観を共有したユニバースや連続性のような細かいことには全く興味がないんですよ。過去に『ジャスティス・リーグ』の映画化でオファーを頂いたこともあるのですが、私には正直ピンと来ませんでしたね。キャラクターが多すぎるので。」
また、ジェンキンス監督は「スタジオ側は完全に自分たちの映画として管理したいと考えているんです」としながら、「もしも監督のビジョンが反映されてなければ、一瞬にして気付かれてしまいますよね」とも語っている。バットマンやスーパーマン、ワンダーウーマンなどDCコミックスのスーパーヒーローが大集結する『ジャスティス・リーグ』には、ジェンキンスなりのビジョンが思い浮かばなかったのかもしれない。いずれにせよ、当時オファーを受けていた時点での『ジャスティス・リーグ』の詳細は謎に包まれたままだ。
ちなみにジェンキンス監督は、ヒーロー映画を作る上で志していることについてもこのように語っている。
「子どもの頃に鑑賞した作品と張り合いたいという願望があるんですよ。その時代に込められていた精神性は、そもそも私が映画を撮る時代にも通用するものなんでしょうか? 私には分からないんですけどね。」
2017年に公開された映画『ジャスティス・リーグ』は、ザック・スナイダーが愛娘の死を受けて心労のため監督を降板。代わりに、ジョス・ウェドンが監督を引き継ぎ、一部作風を変更して完成させた。そして、現在は当時スナイダー監督が撮影していたシーンを用いた再編集版「スナイダーカット」の製作が正式に進められている。
Source: ScreenRant