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【まとめ】『ザ・スーサイド・スクワッド』に続くドラマ「ピースメーカー」の見どころは? ─ 映画版と同じクオリティ、「大量の」アクションにも注目

ピースメーカー

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン監督が手がけたDC映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』が日本でも遂に公開となった。14名の悪党たちが繰り広げる決死のサバイバルアクションに早くも大興奮の声が続々と聞こえてくるが、実はガン監督が創造した『ザ・スーサイド・スクワッド』の世界はまだまだ続く。メインキャラクターのひとり、ジョン・シナが演じるピースメーカーを主人公とした新作ドラマ「ピースメーカー(原題:Peacemaker)」が2022年に米配信を控えているのだ。

ガン監督のDCユニバースを拡張するものとして期待が高まる本シリーズだが、その主人公になぜピースメーカーが選ばれたのか。そして、14名から1名の悪党に焦点が当てられることになる本シリーズの見どころとは?本記事では、現時点で「ピースメーカー」について分かっている情報をまとめた上で、ジェームズ・ガン監督が語る新たな挑戦を紹介したい。

映画版に加わる多彩な新キャスト

ピースメーカーは、1966年に刊行されたコミック「Fightin’ 5 #40 」で初登場を飾った。それから半世紀以上の時を超えて『ザ・スーサイド・スクワッド』で初めて実写化されたピースメーカーは、平和を愛し、たとえいかなる犠牲を払おうとも──何人殺そうとも──平和を求めるキャラクターとして描かれている。以前、演じるジョン・シナは「軽蔑すべきキャプテン・アメリカ」のような男だと形容していた。

本シリーズには、ピースメーカー役のジョン・シナをはじめ、映画版からジョン・エコノモス役のスティーヴ・エイジーと、エミリア・ハーコート役のジェニファー・ホランドが続投。このほか、ピースメーカーの活躍を彩る新キャストも発表されている。オーギー・スミス役で『ターミネーター2』(1991)T-1000役で知られるロバート・パトリック、ヴィジランテ/エイドリアン・チェイス役で『ピッチ・パーフェクト』シリーズのフレディー・ストローマ、レオタ・アデバヨ役で「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」(2013-2019)のダニエル・ブルックス、ジュードーマスター役で「The Kroll Show(原題)」(2013-2015)のニュット・リーが名を連ねている。

ピースメーカーのオリジンが判明する?

映画版に続き、本シリーズでもオリジナルのストーリーを作り上げたガン監督には、映画版の第1弾スピンオフとして、14名の悪党たちからピースメーカーを選んだ明確な理由があるようだ。米Entertainment Tonightにて、ガン監督はピースメーカーを掘り下げる要素が「たくさんあります」と語りながら、製作の意図を以下のように明かしている。

「映画版では、ハーレイは完結したひとつのストーリーを持っていますし、ブラッドスポートもそうです。リック・フラッグやラットキャッチャー2も同様で、彼ら全員が善かれ悪しかれ自分についてを知るようになるんです。けど、ピースメーカーだけは浅ましいやつで、映画ではずっとクソ野郎なだけ。僕はそこで、その裏側には何かがあるんじゃないかと思ったんです。この男はやかましくて不快で、思い上がったバカでしょう。ただのクソ男なんですけど、なんでそうなのか?どの時点でそうなったのか?というように掘り下げるべきことがたくさんあるんです。」

どうやら本シリーズでは、映画では描かれなかったピースメーカーのオリジンに迫ることになるようだ。気になる内容については多くが謎に包まれたままだが、ガン監督は米Varietyとの取材で、本シリーズへのヒントを与えてくれている。映画版のネタバレになるので詳しい内容への言及は避けるが、監督いわく、映画版で描かれたブラッドスポート(イドリス・エルバ)とピースメーカーの会話の中に「『ピースメーカー』というシリーズ全体への種がまかれている」というのだ。「皆さんは、(ドラマで)ピースメーカーの父親に会うことになりますし、彼がどこから来て何をしてきたのかを目の当たりにするんです」。

「大量の」アクションにも注目

ピースメーカーのヒューマンドラマの側面が掘り下げられていきそうな本シリーズだが、ひとつのアクション作品としても注視しておいたほうがよさそうだ。ガン監督は、上述のようにピースメーカーの人間性を見どころの1つとして挙げながらも、「これまでに作られたどのスーパーヒーロー作品よりも大量のアクションが見られると思います」と予告しているのである。主演・製作を務めるジョン・シナも「映画と同じレベルのクオリティを維持するものになります」 と豪語しており、クレイジーさも健在のようだ。「もし映画で観たものを気に入ったら、『ピースメーカー』ではもっと前のめりになると思いますよ」。

製作の米ワーナー・ブラザース/DCコミックスは、これまでDC映画をひとつのユニバース内で展開してきたが、ガン監督は本シリーズが、現在企画されている複数の映画/ドラマと「繋がっていく」ことも証言していた。ピースメーカーの単独ドラマというだけに留まらず、DCユニバースを急拡大させるような起爆剤としての役割にも期待したいところだ。

撮影は2021年1月から7月まで実施され、現在はポスト・プロダクション(撮影後作業)の真っ只中にある。ガン監督が全8話の脚本を執筆し、第1話を含む複数のエピソードを監督する。2022年初頭に米HBO Maxにて配信予定。現時点で日本での配信は未定となっている。なお、複数シーズン化も見込まれているようだ。

『ザ・スーサイド・スクワッド ”極”悪党、集結』は全国公開中。

Source: Entertainment Tonight,Variety,Comicbook

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。