『オペラ座の怪人』ドラマ化進行中、脚本は『カササギ殺人事件』アンソニー・ホロヴィッツ

数々の映画化作品や大ヒットミュージカルで知られる『オペラ座の怪人』がテレビドラマ化される。米Deadlineによると、フランスの製作会社Gaumont(ゴーモン)が開発を進めており、現在は企画の初期段階にあるということだ。
『オペラ座の怪人』は1910年にガストン・ルルーが発表した怪奇小説で、若きオペラ歌手のクリスティーヌと、オペラ座の地下に住みつく“ファントム”ことエリックの恋を描く物語。生まれつき醜い容貌を仮面で隠したエリックは、実は比類なき才能の持ち主。彼はクリスティーヌを求め、やがて手段を選ばなくなっていく……。1986年には音楽家アンドリュー・ロイド=ウェバーによるミュージカル版が初演され、日本でも劇団四季による上演が長年の人気を博している。ジェラルド・バトラー主演の同名映画(2004)は小説ではなくミュージカルを基にしたもので、こちらも好評を得た。
ドラマ版「オペラ座の怪人(原題: The Phantom Of The Opera)」は全6話構成で、脚本は『カササギ殺人事件』『メインテーマは殺人』(ともに東京創元社)が日本でも大ヒットしたミステリ作家、アンソニー・ホロヴィッツが執筆する。小説のみならず、「ニュー・ブラッド 新米捜査官の事件ファイル」(2016)「刑事フォイル」(2002-2015)など数々のテレビドラマを手がけ、また自著の映像化にも携わってきたクリエイターだ。

なお報道によると、アンソニーによる脚本はルルーの原作小説に回帰するとのこと。英BBCによるドラマ版「レ・ミゼラブル」(2018)が、ミュージカル版ではなくヴィクトル・ユゴーの文学を基にしていたことに近いアプローチとなるようだ。さて、ミステリ界の旗手は『オペラ座の怪人』を、そして怪人ファントムをいかに甦らせるのか。
Source: Deadline