Menu
(0)

Search

ホアキン・フェニックス次作は同性愛ラブストーリー、NC-17指定に ─ 『キャロル』トッド・ヘインズ監督とタッグ

ホアキン・フェニックス
Photo by Harald Krichel https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Joaquin_Phoenix-2184.jpg

鬼才アリ・アスター監督の映画『Beau Is Afraid(原題)』でまたも批評家をうならせたホアキン・フェニックスが、『アイム・ノット・ゼア』(2007)『キャロル』(2015)などのトッド・ヘインズ監督とタッグを組み、同性愛者のラブストーリーを描くNC-17(17歳以下鑑賞禁止)指定映画(タイトル未定)に出演することが明らかとなった。

カンヌ国際映画祭のアメリカン・パビリオンにて米Indie Wireのインタビューに応じたヘインズ監督が、今後に計画しているプロジェクトに言及した際、ホアキンとのコラボレーションについて以下のように語っている。

「次作は、ホアキン・フェニックスが持ち込んだ構想やアイデアを基に、僕がオリジナル脚本を開発した長編映画です。基本的には、ストーリーライターとして彼と一緒に執筆しました。僕とジョン・レイモンド、そしてホアキンの3人でストーリーのクレジットを分かち合っていて、来年(2024年)初旬には撮影を始めたいと思っています。

1930年代のロサンゼルスを舞台にしたゲイのラブストーリーで、ホアキンは“いや、もっと推し進めて行こう”と僕を押してくれています。この映画はNC-17指定になる予定です。

「NC-17指定」は17歳以下の観賞を全面的に禁止したレーティングで、暴力や性描写が著しい映画に該当し、 日本の「R18+」に相当する。際どいシーンが数多く投入される作品となりそうだ。

監督が言及したジョン(ジョナサン)・レイモンドは、ヘインズが手がけた『エデンより彼方に』(2002)や『ウェンディ&ルーシー』(2008)などで組んだ脚本家。数多くのインディ映画でメガホンを取ったヘインズのフィルモグラフィには、LGBTQキャラクターに焦点を当てた作品が目立ち、ジェンダーやセクシュアリティ、LGBTQ+コミュニティに対する偏見や差別の問題に取り組んでいる。

これまでにフェニックスは、『ジョーカー』(2019)で主人公アーサー・フレックの内なる闇と狂気を掘り下げ、『Beau Is Afraid(原題)』では現実と幻想の境界線が曖昧になったトリッピーなボーの心の旅を体現。俳優に期待される以上の限界に挑んできたフェニックスは、ヘインズ監督の最新作でも役に没入し、献身的な演技を見せてくれるのではないだろうか。

Source:Indie Wire

Writer

アバター画像
Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行に料理と、読書とキャンプ。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly