ピクサー、2024年後半に人員削減へ

ピクサー・アニメーション・スタジオが、今後数ヶ月のうちに人員削減を行うことがわかった。
現在、ピクサーは1,300人の従業員を抱えるとされる。はじめに米TechCrunchが、この度の削減が20%規模にもなり、従業員は1,000人以下にまで減少するとの関係者証言を伝えた。続いて米VarietyやDeadlineがこの数字を否定。実際には20%以下の規模となるとした。具体的な削減人数とスケジュールはまだ定まっていないが、2024年後半の実施になるとされる。
ピクサーはコロナ禍の最中、親会社ディズニーの経営戦略によって劇場公開からディズニープラス配信への形式シフトを余儀なくされた。『ソウルフル・ワールド』(2020)『あの夏のルカ』(2021)『私ときどきレッサーパンダ』(2022)は、本来は劇場公開を意図して製作されたアニメーション映画だったが、いずれもディズニープラス配信となった。業界内では、ディズニーによる配信重視計画の方針が、全体的な劇場体験の価値を下げたとする批判の声もある。
ピクサー作品は2022年の『バズ・ライトイヤー』、2023年の『マイ・エレメント』で劇場に戻ったが、いずれも興行収入では苦戦した。今後は『インサイド・ヘッド2』(2024)、『星つなぎのエリオ』(2025)が控えるほか、2026年にはタイトル未定の新作を2本準備する。さらに、2024年にはスタジオ史上初となるアニメシリーズ作品「Win or Lose(原題)」もディズニープラスでリリースする。
コロナ禍と時を同じくして、2020年にディズニーCEOに就任したボブ・チャペックはディズニープラスでのコンテンツ投資を推進したが、2019年に登場した同サービスは未だ黒字化に至っていない。2022年11月にはチャペックの前任だったボブ・アイガーがCEOに再登板し、再編を進めている最中だ。この一環として、2023年にはディズニーで7,000人規模のレイオフを敢行。55億ドルのコスト削減を図った。この時ピクサーでは、『バズ・ライトイヤー』を手がけたアンガス・マクレーン監督、ゲイリン・サスマン プロデューサーを含む75人が失職していた。
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Source:TechCrunch,Variety,Deadline