ディズニー&ピクサーが短編2本を無料公開、コロナによるアジア系住民への差別問題を受けて

新型コロナウィルスによりアメリカでは、アジア系住民を標的とした憎悪犯罪が増えており、深刻な差別に抗議する一般市民による集会、多くの著名人や大企業から差別反対の声があげられている状況だ。
そんな中、ディズニー&ピクサーもYouTubeチャンネルにて、アメリカで蔓延る差別問題への声明を発表。あわせて、Disney+(ディズニープラス)にて配信中である、アジア人の監督が手掛けた短編映画『宙に舞う』(2019)『風に乗る』(2019)を無料公開している。『スパークス 奇跡の瞬間』というピクサー・アニメーション・スタジオによる短編映画シリーズの作品だ。※YouTube上では日本語字幕なし
「ピクサー・アニメーション・スタジオと『スパークス 奇跡の瞬間』の映画製作者たちは、アジアおよびアジアン・アメリカンのコミュニティと団結し、アジアに対するあらゆる差別に反対の意を示します。我々はこの短編で描かれていることに誇りを持っており、アジアのキャラクターが登場する物語がいかに多様性を促進することに繋がるかを証明するためにも、さらに幅広く視聴できるようにしました。」
『宙に舞う』は、自分の子供が普通とは違うことに気づいた父親の葛藤、そして乗り越える姿を描く物語。ある日、息子が普通ではないことを周囲に気づかれてしまう。最初こそ戸惑いを隠せずにいた父親だったが、やがて逃げるのをやめて、ありのままの息子を受け入れていく。監督を担ったのは、フィリピン系アメリカ人のボビー・ルビオである。
一方の『風に乗る』は、リアリティのある不思議な世界が舞台にした作品。深い谷底で暮らしているおばあちゃんと孫が空間に漂うごみを拾い集め、よりよい暮らしを夢見て脱出を図ろうとしていく。監督を務めたのは、韓国系アメリカ人のエドウィン・チャンだ。
短編映画『宙に舞う』『風に乗る』は、YouTubeでの無料公開のほか、Disney +にて配信中。
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