旧地球を支配するメタル・ハイブリットな『ポケモン』ファンアートがギガントクール!

巷を騒がせた「ポケモン GO」、そして引き続いて登場した「ポケモンGOプラス」、もちろんお手軽な前者に関しては、おそらく多くの方がプレイしてみたのではないかと思う。
ここ数年、ある意味では世間離れした生活を送っているぼくでも、「ポケモンGO」は恐る恐るプレイしてはみたのだが、なにせ使っている端末がこのご時世に未だにiPhone4sのため、まったくまともにプレイできずに、家の中でコイキングを200匹くらい釣り上げてから、すぐに飽きてやめてしまった。
さて、『ポケットモンスター』、通称「ポケモン」の概要を簡単にご説明しよう。
この『ポケットモンスター』とは、ポケットモンスター(以下、そろそろポケモンと略す)という不可思議な生き物が生息するとある世界において、主人公、つまり自分自身がポケモンを捕獲して自らのパートナーとし、そして「ポケモントレーナー」となりポケモンを育成して、他のポケモントレーナーとポケモン同士のバトルを行いながら冒険をするというロールプレイング・ゲーム、1996年2月27日に発売されたゲームボーイ用のソフト『ポケットモンスター 赤・緑』に端を発する。
その後、ご存知のようにポケモンはゲームのみならず、アニメーション化されたり、キャラクター商品化が盛んとなったり、さらにはカードゲームやアーケードゲームなどなど、様々なメディアミックス展開がなされており、日本のみならず海外でも絶大なる人気を博している。
余談であるが、英語圏において、「Pocket」や「Pocket Monster」とは、「男性の陰茎」を意味する隠語のため、特に「男の子の陰茎」を意味するという話もあるので、海外では必ず『POKEMON』あるいは『Pokémon』が使われている。まあ昨今は日本でも、正式名称で「ポケットモンスター!ポケットモンスター!」と連呼する人は少ないように思うのだが、例えば名称を略すことは自らのポリシーに反すると考える正式名称派の方など、もし海外に行かれた際に「わたしね、ポケット・モンスターちょ〜大好きなの、だってポケット・モンスターってかわいくて撫でたくなっちゃうでしょ!」などという発言をうっかりすると、立場が危うくなる可能性も否定出来ないので、ご注意いただきたい。海外ではあくまで、「ポケモン」という言葉で、その愛を絶叫して欲しい。
そんな中、国内海外を問わず、このポケモンのファンアートなるものがずいぶんと出回っているのをよく見かける。ファンアートとは、他者が創作したキャラクターや物語をベースとした芸術作品のことであり、漫画、映画、ゲームのような視覚媒体をもとにした二次創作を指し示すものである。ちなみに、このファンアートという名称は、基本的にはその二次創作物に関しての報酬を得ていない作品に用いられることが多い。
そしてポケモンのファンアートに関して言えば、本家本元の人気を見ても想像がつくように、それこそ星の数ほどあるのだが、そんな中で今回、ぼく個人が際立って優れていると感じたものをひとつご紹介したい。
「Frame Wars」(フレーム・ウォーズ)という、マレーシアのアート集団が制作している「Hybrid Pokemon Fanart」(ハイブリット・ポケモン・ファンアート)が、なかなかクオリティーが高くて、カッコよいのである。
https://www.facebook.com/NeoTerraUniverse/
このファンアートのポケモンたちにはきちんとしたコンセプトが与えられていて、基本としては、メタル・ハイブリット、つまり金属との混合により生成されたポケモンであり、高度な武器や防具を装備しているというものらしい。
もう少し詳しく言うと、旧地球のテラ形成期間中に起こったテラリウム物質の広範囲への放出が、動物と金属のハイブリットを生み出したというようなことらしい。つまりこのハイブリット・ポケモンは金属と有機物の混合種として存在するわけである。そしてさらに、その後の進化の過程において、テラリウム物質の影響がそれぞれの種に、洗練された能力や、固有の武器や防具を備えさせるに至ったというものである。人間が進化の過程で、最終的には最新鋭の武器や防具などを持つに至ったということに擬えているのかもしれない。
https://www.facebook.com/NeoTerraUniverse/
結構ハチャメチャなコンセプトだけれど、物語性を背景に置くことによって、このファンアートに深みが増していることは事実である。バックボーンとしての物語が如何に重要かということがよく分かる作品でもある。
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