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カンヌ受賞作『燃ゆる女の肖像』名画のような場面写真&日本版ビジュアル公開 ─ ムビチケ特典はポストカード

燃ゆる女の肖像
(c) Lilies Films.

2019年カンヌ国際映画祭で脚本賞&クィア・パルム賞に輝いた『燃ゆる女の肖像』(英題:Portrait of a Lady on Fire)が、2020年12月4日(金)より全国順次公開される。このたび、佇む女の姿が強い印象を残す日本版ビジュアルと、“すべてが名画のように美しい”新たな場面写真7枚が一挙到着。あわせて、特典付きムビチケカードの情報も公開された。

燃ゆる女の肖像
(c) Lilies Films.

18世紀のフランス、ブルターニュの孤島。画家のマリアンヌは、とある貴婦人から、娘のエロイーズの見合いのための肖像画を頼まれる。しかし、エロイーズ自身は結婚を拒んでいた。身分を隠して近づき、孤島の屋敷でひそかに肖像画を完成させたマリアンヌは、真実を知ったエロイーズから絵の出来栄えを否定される。描き直すことを決めたマリアンヌに、意外にもエロイーズはモデルになると申し出るのだった。キャンバスをはさんで見つめ合い、美しい島をともに散策し、音楽や文学について語り合ううち、二人は恋に落ちる。しかし、肖像画の完成は別れを意味していた……。

カンヌにて脚本賞&クィア・パルム賞に輝いた本作は、世界の映画賞で44もの賞に輝き、ゴールデングローブ賞と英国アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされた。米IndieWireの“世界の批評家304人による2019年ベストフィルム”では第5位に選ばれ、米Rotten Tomatoesでは98%フレッシュ(8月28日時点)を記録している。

燃ゆる女の肖像
(c) Lilies Films.

監督のセリーヌ・シアマは、デビュー作の『水の中のつぼみ』(2007)でセザール賞新人監督作品賞にノミネートされるなど、本国フランスでは早くから才能を評価され、独自の世界観を築いてきた。本作で描くのは18世紀の女性画家、すなわち自らと同じ“女性アーティスト”だ。あえて18世紀末を描いた理由、着想の背景をシアマはこう語っている。

「現代の問題にフォーカスしてきた私が、なぜこれほど時を遡ったのかと聞かれますが、18世紀末は今日から見ても、非常に話題性のある時代です。この時代の女性画家について語られることはまれで、女性全般についてもあまり知られていません。100名ほどの女性画家が成功をおさめ、キャリアを築き上げました。その多くが有名美術館の所蔵品となっているものの、歴史には名を残していません。この忘れ去られた女性画家たちの作品を発見した時、とても興奮しましたが、同時に悲しみも感じました。完全なる匿名性を運命づけられた作品に対する悲しみです。」

公開された場面写真は、フランス・ブルターニュ地方の孤島に残っていた城にて撮影された本作より、風の吹く草原、波が砕けては散る海辺、そしてエロイーズとその肖像を描く画家マリアンヌが頬を寄せ合う様子、二人のドレスのコントラスト、マリアンヌがエロイーズの肖像画を描き進める様子など。恋人たちの限られた時間を、まるで名画のように美しく、そして儚く切り取った映像美が伺える。

燃ゆる女の肖像
(c) Lilies Films.
燃ゆる女の肖像
(c) Lilies Films.
燃ゆる女の肖像
(c) Lilies Films.
燃ゆる女の肖像
(c) Lilies Films.
燃ゆる女の肖像
(c) Lilies Films.

ムビチケカード情報

2020年9月25日(金)から、『燃ゆる女の肖像』特製ポストカード2枚セット付きムビチケカード(税込1,500円)が、全国の上映劇場(一部劇場除く)で販売開始される。先着・数量限定の為、なくなり次第終了。

燃ゆる女の肖像
(c) Lilies Films.
燃ゆる女の肖像
(c) Lilies Films.

マリアンヌ役は本作でセザール賞にノミネートされたノエミ・メルラン、エロイーズ役にはシアマ監督の元パートナーで、セザール賞2度受賞のアデル・エネルが演じた。いま、フランスで最も称賛される女優ふたりが織りなす、息が止まるほど愛おしく、切なく、情熱的な愛の物語である。

映画『燃ゆる女の肖像』は2020年12月4日(金)TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開

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THE RIVER編集部THE RIVER

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