Menu
(0)

Search

次世代ハリウッドを担う新ヒーロー!映画『パワーレンジャー』レッド&ピンク役、デイカー・モンゴメリー&ナオミ・スコット特別インタビュー

『パワーレンジャー』キャストインタビュー

日本人なら誰もが知る『スーパー戦隊』のアメリカ版TVシリーズをハリウッドが本気の映画化、映画『パワーレンジャー』が2017年7月15日ついに日本凱旋公開となる。
THE RIVERでは、都内で開催されたジャパンプレミア/レッドカーペットで来日していたレッドレンジャー / ジェイソン・スコット役のデイカー・モンゴメリー、ピンクレンジャー / キンバリー・ハート役のナオミ・スコットに特別インタビューを行った。

今作の魅力はもちろん、撮影現場での裏話や、メンバーの友情トーク、そしてファンが知って嬉しいトリビアネタも満載の貴重なインタビューだ。

©THE RIVER
©THE RIVER

映画『パワーレンジャー』出演者インタビュー

──映画『パワーレンジャー』では、5人のティーン・エイジャーが成長していく様子が描かれますが、実際にキャストの皆さんも撮影を通じていかがですか?

デイカー・モンゴメリー(レッドレンジャー / ジェイソン):大学を卒業する直前にこの役が決まったので、ちょうど僕の人生のとって”ネクスト・チャプター”になりました。プールで例えるなら、一番深いところに放り込まれて、そこで泳ぎ方を学んでいくような感覚でした。今作は僕にとってハリウッド・デビューであり、映画デビューでもあります。すごく幸運だったと思います。

ナオミ・スコット(ピンクレンジャー / キンバリ・ハート):セットも凄く大きくて、今まで私が出演してきた作品とは勝手が違いましたし、こんなにアクションに挑んだのも初めてでした。カメラがどこにあって、どういう動きをするのもわからない。私にとって、学びの連続でした。

──映画では、5人の若者が出会い、はじめは反発しながらも友情を育んでいき、映画の最後ではすっかりチームになっています。キャストの皆さんは、はじめて合った時のことを覚えていますか?

デイカー:よく覚えてますよ。最初に5人だけで集まって、3時間かけて本読みをやったんです。その間に笑って、泣いて、すごく絆が深まりました。人種もバックグラウンドも異なる5人が3時間の間に一つになるのはすごい感覚でしたよ。映画『パワーレンジャー』そのものですね。

──みんなで遊びに行ったり、飲みに出かけたりは?

ナオミ:よく遊びに出かけましたよ。セットでは一日一緒にいて、終わったら”晩御飯何食べ行く?”って感じ。現場では、誰かがエネルギー不足になったら、他の誰かがエネルギーを分け与えて、お互いにサポートしあいました。きっと、5人みんなが現場で共に成長していたと思います。みんな同じ状況を分かち合っていたから、誰もエゴを出しませんでしたね。

私とベッキー・G(イエローレンジャー / トリニー役)の2人は女子チームだったので、お互いにすごく協力しあいました。ベッキーにとっては初の映画だったんですが、彼女は学ぶことにオープンで、何でも吸収しようという姿勢が見ていてカッコよかったですね。

映画でも5人の友情が育まれていく様子が描かれています。劇中で彼らは最終的に家族のような仲になっていきますが、私たちも同じでした。

©THE RIVER
©THE RIVER

──現在ではスーパーヒーロー映画も溢れています。その中でも『パワーレンジャー』にしか無い魅力とは何でしょう?

デイカー:他のスーパーヒーロー映画では見られない、豊かなダイバーシティが第一ですね。それから、始めは反発しあっていたメンバーが、友情を育んでいくというところ。『パワーレンジャー』は、”友情”をメタファーとしたヒーローなんですよね。僕もスーパーヒーロー映画はたくさん観てきたけど、こんなストーリーは観たことないよ。

ナオミ:そうね、”友と一緒にスーパーヒーローになる”というテーマが良いんですよ。登場人物の誰かに共感できると思います。彼らはそれぞれ、私たちが抱えるようなリアルな問題に向き合っているからです。

デイカー:僕にとって、今回はおよそ10年ぶりの日本。今作のツアーで世界中を旅して回ったけれど、どこにいても人間とは同じものです。言語は違えど、私たちを見る目や振る舞いは変わりません。これこそ、今作を象徴していると思うんですよ。つまり、世界中の誰もが5人に共感できる。とても普遍的な作品です。

──『パワーレンジャー』は日本の『スーパー戦隊』シリーズがベースになっているということで、日本のファンは今作をずっと待っていました。日本には、バトルシーンやスーツのディティールを楽しみにしているコアなファンも多いのですが、そんなファンに向けたコアな情報はありますか?

デイカー:『パシフィック・リム』のような、ビルくらい大きなクリーチャーたちによるタイタン・バトル(巨大なキャラクターによるバトル)は、日本的で見モノですよ。オリジナル・シリーズを踏襲しながらも、現代風にアップデートされています。(オリジナル版が放送されていた)23年前と比べれば、特殊効果は飛躍的に進化しています。特殊効果チームは物凄い仕事をしてくれていて、完成版を観て本当にビックリしました。

ナオミ:これはきっとあまり知られていない情報だと思います。撮影用のスーツは実際に着用できるんですが、胸パッドの部分だけがCGなんですよね。この部分は宇宙を表現しているんだそうです。それを着用するということは、つまり宇宙とは人の中に内在しているんだということを表しているんですよ。
power-ranger-interview-5

──お二人のお気に入りのシーンや、大変だったシーンは?

ナオミ:崖をジャンプして飛び越えるシーンです。背中にはワイヤーが付いているのですが、ワイヤー自体は全く視界に入らないんですね。だから崖を走っている時は、何も付けずに本当に崖から飛び込むような、人間の本能に反するような感覚。
そしてジャンプしている最中は、手脚を動かす演技をするのですが、これが意外に難しいの。特にデイカーは苦労していて、最初の頃は『E.T.』の自転車のシーンかってくらいぎごちなかったのよね(笑)。

デイカー:『E.T.』ね(笑)。僕のお気に入りのシーンは、キャラクターたちがそれぞれの過去を明かして、心を開くシーンかな。僕にも友達はたくさんいるけれど、あんな経験はないですね。

最もチャレンジだったシーンは、スタジアムのシーンで僕がアップになる場面があるんだけど、50テイクも撮ったんです。朝の3時に撮影していてすごく大変だったんですけど、本編ではカットされてしまったんですよ。現場にはケータリングで美味しそうなチョコレートがあったのに、テイクを重ねすぎてたどり着けなかった(笑)。

──冒頭の牛が登場するシーンもテイクが多かった?

デイカー:多かった…多かったよ…。牛が、いろいろ出しちゃってね…(笑)。テイクというか、アレがね(笑)。

ナオミ:私は水中のシーンが大変でしたね。それもレザージャケットや重たいブーツを着用したまま、丸一日水の中にいるんですよ。すごく大変なのに、デイカーは魚みたいに慣れっこで。どれくらい深かったっけ?

デイカー:水深40フィートくらいだったかな。メートルで言うと、12メートルくらい?

ナオミ:けっこう恐かったですね。超タフで、時間もすごくかかった。
水に潜る時は耳抜きしないといけないのに、私一回忘れちゃって。すごく痛かった…あのときは辛かったですね。

それから一番大変だったのは、とあるキャラクターを抱えるシーンがあるんだけど、実際にはダミーを使って撮影しているんです。そのダミーがめっちゃくちゃ重くて。4人で抱えて水中に降りていくはずが、重すぎてどんどん沈んじゃって。一回目のテイクでギブアップでした(笑)。


インタビュー前の写真撮影タイムでは、デイカーが自ら「音楽をかけよう!」とスマホを取り出して、お気に入りの音楽をかけてノリノリな雰囲気の現場に。デイカーとナオミは本当に仲良しで、『パワーレンジャー』を通じて絆をしっかりと深めた様子だった。

映画『パワーレンジャー』は2017年7月15日全国ロードショー。

フォトギャラリー

(取材、撮影、編集、文:Naoto Nakatani)

(c)2016 Lions Gate TM&(c) Toei & SCG P.R.

Writer

アバター画像
THE RIVER編集部THE RIVER

THE RIVER編集部スタッフが選りすぐりの情報をお届けします。お問い合わせは info@theriver.jp まで。