『インディ・ジョーンズ』撮影怖くて泣いていたキー・ホイ・クァンにハリソン・フォードがかけた優しさ「大丈夫かい?」

キー・ホイ・クァンにとって、子役時代に出演した作品には特別な想い入れが溢れている。中でも『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984)で主人公インディを演じたハリソン・フォードとの間には忘れ難いエピソードがあるのだという。
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(2022)でアカデミー賞助演男優賞など賞レースを席巻したクァンといえば、やはりその卓越したアクションが印象的。Entertainment Weeklyの企画では「キャリア史上最高のアクションシーン7選」を振り返っている。そのトップバッターである『魔宮の伝説』は、当時13歳のクァンが「アクションとの恋に落ちた」きっかけにもなった。
『魔宮の伝説』にて、インディたちが敵から逃れようとトロッコに乗って脱出するシーンは、ダイナミックなスケールとスリルに満ちたハイライトだが、クァン少年はこのシーンを撮影するのが怖くて泣いてしまったのだそう。そこでハリソンがクァンの前にひざまずいて「大丈夫かい?」と尋ねてくれたと語る。
「忘れもしません、ハリソンが”キー、覚えていてほしいんだ。僕は君のことを傷つけたりしないよ”って。なんてことだと思いました。彼のことを更に大好きになりました。信じられないぞ、インディアナ・ジョーンズがいて、僕のことを気遣ってくれるなんて。」
ここ数年、クァンはハリソンと再会する機会に恵まれ、仲睦まじいツーショットをたびたび披露している。「D23 ExPO 2022」では「ハリソンが僕に気づいてくれるだろうか」と心配したのもつかの間、ハリソンと実に38年ぶりの再会を祝した。『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』のプレミアイベントにてクァンがサプライズを仕掛けたときも、満面の笑みで肩を寄せ合っている。いつもにこやかなイメージのあるクァンだが、とりわけハリソンの隣で嬉しそうにしているのは、ハリソンへの全面的な信頼によるところが大きいのだろう。
つい先日は、同じくキャリア初期作品の『グーニーズ』キャストと再集結を楽しんだクァン。キャリアを果敢に開拓しながらも、常に初心を忘れない誠実さが、クァンの魅力に如実に顕している。
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Source:Entertainment Weekly