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【インタビュー】『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』は双子の赤ん坊と撮影された ─ エミリー・ブラントが監督や子役たちの成長語る

クワイエット・プレイス 破られた沈黙
(C) 2021 Paramount Pictures. All rights reserved.

サバイバル・ホラー『クワイエット・ プレイス』(2018)待望の続編映画、『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』が2021年6月18日についに日本上陸した。

音に反応して人々を襲う“何か”の襲来によって、文明が滅び、荒廃した世界。息子と夫を亡くした母・エヴリン(エミリー・ブラント)は、産まれたばかりの赤ん坊とふたりの子供を連れて、燃えてしまった家を後に、新たな避難場所を求め出発する。新たな謎と脅威にあふれた外の世界で、いつ泣き出すかわからない赤ん坊を抱えてさまよう一家は、“何か”の襲撃から隠れ、音を立てずに生き残ることが出来るのか……?

この度、THE RIVERはエミリー・ブラントにインタビューを実施した。貴重な機会の中で、ジョン・クラシンスキーの夫・監督としての姿や、ミリセント・シモンズとノア・ジュプの役者としての成長、そして赤ん坊との撮影について尋ねてみた。

ジョン・クラシンスキー監督との仕事

クワイエット・プレイス 破られた沈黙
(c) 2021 Paramount Pictures. All rights reserved.

──本作で、ジョン・クラシンスキー監督と夫婦として再び仕事を共にしたわけですが、作品を手がける上で、利点あるいは欠点はありましたか?

欠点はジョンとトレイラーをシェアしなければいかなかったことですかね。結婚したら、予算削減ということでことなんでしょう(笑)。

──ふたりのように、共に同じ分野で働いているカップルにアドバイスはありますか?

仕事をしている時、人は普段より少し違うと思います。一旦家庭を離れると、仕事中は違ったモードにスイッチするはず。その違ったモードでいることを、パートナーとして許すだけです。家にいる時や料理している時とは、少し違う人であるという事実を許すことが大切でしょう。私たちはクリエイティブ面でつながっていたので、一緒に作業するのはとても簡単なことでした。

──あなたとジョン・クラシンスキー監督は仕事ではどのように違うのでしょうか?

彼は大作の責任を背負っていて、おそらく私は女優として集中していますね。

──ジョン・クラシンスキー監督が、エミリー・ブラントはセットではリーダー的存在だったと話していました。

どうでしょうね。彼の方がリーダーでしたよ。彼は今作のエネルギーでしたから。ハリケーンのようにセットにやってきてましたよ。でも家にいる時は、子供たちと指折りをして遊んでいるんです。ジョンの芸術と工芸の才能には驚かされます。セットでの彼を引き込まれるように見ている時がありますね。

子役ふたりの成長

クワイエット・プレイス PARTII
(C) 2021 Paramount Pictures. All rights reserved.

──ミリセント・シモンズとノア・ジュプは前作に比べて、どのれくらい成長されてましたか?

彼らと共演した体験だけでも成長を感じましたよ。ミリセントやノアには、そもそも学ぶべきものはなかったと思います。これまで私が見てきた、あるいは共に仕事をしてきた子役たちの中で、彼らふたりは最も才能にあふれた子役でしょう。私とジョンは、疑似両親としても彼らをとても誇りに思っています。彼らを見ているのは、とても楽しいんですよ。それと、ジョンも私も本作は、ミリセントの映画にする必要があると強く感じていたんです。そうする必要があったし、そうすべきでした。松明が父親からミリセントに渡されただけでなく、映画を背負うこともできたんじゃないかと思っています。

赤ん坊との撮影

 クワイエット・プレイス 破られた沈黙
(C) 2021 Paramount Pictures. All rights reserved.

──前作では妊娠中の役柄を演じられていましたが、続編では新たに生まれた赤ん坊を抱えながら行動しなければならないといった役柄を演じています。その上での撮影について詳しく教えてください。

赤ちゃんは、双子に協力してもらっているんです。赤ちゃんを映画に出演させる時は通常、双子や三つ子をキャスティングするんですよ。これまでずいぶん多くの赤ちゃんと仕事をしてきました。赤ちゃんと仕事をするのが本当に大好きで。セットでは実際に男の子と女の子の双子がいて、シーンによって彼らを変えていました。だからシーンを撮る度にADが、「どっちの赤ちゃんが起きている?」と聞いていて、赤ちゃんの面倒を見ていた人が、「この子は目が覚めていて、あの子は泣いている」と答えると、ADが「泣いている子を連れてきてくれ、寝ている子を連れてきてくれ」みたいに指示していましたよ。

泣き叫ぶ場面を撮るために赤ちゃんを起こそうとした私と、キリアンのシーンはよく覚えています。赤ちゃんは、箱の中でとても快適なようでした。私は毛布から赤ちゃんを取り出して、酸素マスクをつけたり、外したりしていたけれど、赤ちゃんはぐっすり寝ていたんです。キリアンは笑って、「僕らはこの赤ちゃんを決して起こすことはできない」と言っていました。私たちは赤ちゃんを目覚めさせるために、20分も費やしたんですよ。赤ちゃんは、箱の中がとてもハッピーだったみたい。

『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』は、2021年6月18日(金)全国公開中。

Writer

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

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