『フォースの覚醒』にも登場のR2-KT ある少女のために、ピンク色のR2ドロイドが辿った感動の実話

スターウォーズ・ユニバースはあまりにも広大だ。創造主ジョージ・ルーカスが描いた銀河世界はファンによって拡張され続け、あらゆるファクトを紡ぎだし、誰も全体を俯瞰できないほど複雑でいびつな世界観を築いている。

ファンと呼ぶべきか、マニアやオタクと呼ぶべきか、とにかく彼らの熱を帯びた想いはスクリーンの外で課外活動として行われ、時にその動きは「本家」ルーカス・フィルムも無視できないものとなっている。

スターウォーズは皆で楽しむべきという牧歌的思想のジョージ・ルーカスは、ある程度の同人活動を容認するどころか、公式のファン・フィルム・コンテストを開催しているほどだ。
また、ストーム・トルーパーら帝国兵らのコスチュームを精密に再現する団体「第501軍団」は世界中に支部を持ち、イベント出演や病院・施設でのボランティア活動に勤しんでいる。スターウォーズの現実世界であまりにも有名になったこの501軍団は、『エピソード3 / シスの復讐』で正式に登場する事になった。ダース・ベイダーの名を授けられたアナキンが、オーダー66の用名でジェダイ修道院に向かう際、背後に引き連れたトルーパーの大群の名称が第501軍団という設定にされている。(ファンの中には、501の名が帝国の悪の立場で使われてしまった事に憤りを覚える者もいる。)

このように、ファンの活動が公式採用される事もあるスターウォーズ史上において、最も悲しくも心温まるエピソードがある。アストロメク・ドロイド、R2-KTの物語だ。

R2-KTの誕生

あるとき、第501軍団の創始者のアルビン・ジョンソンは、娘ケイティの異変に気付いた。繰り返し転倒する事を不安に感じたジョンソン夫婦が病院に連れて行くと、脳腫瘍が見つかった。手術するには遅く、余命数ヶ月との事だった。

まだ幼いケイティは怖がって、自分を見守るアストロメク・ドロイドを欲しがった。ジョンソンがその事を周囲に話すと、第501軍団とは別のスターウォーズ・ファンコミュニティが立ち上がった。R2ビルダーズ・クラブだ。

R2ビルダーズ・クラブが立ち上がる

R2ビルダーズ・クラブとは、その名の通りR2ユニットを組み立てるファンたちのコミュニティだ。劇中そっくりの精巧なレプリカどころか、実際の映画の撮影に使われたR2ユニットよりも高機能なモデルを、ビルダー同士で情報交換しながら全てDIYで、何年もかけて組み立てるのがこのコミュニティの主な活動内容。

ビルダーズの会員達は、盟友501軍団のジョンソンの娘の話を聞くと一致団結してドロイドを製作した。ケイティのためにピンクのカラーリングで誕生したこのドロイドは、彼女の名を取って“R2-KT”と名付けられた。

2010年7月、自分だけのR2を初めて目にしたケイティは両手を上げて大喜び。満面の笑みでこのピンクのドロイドを抱きしめた。

http://www.telegraph.co.uk/film/star-wars-the-force-awakens/r2-kt-droid-to-appear-katy-johnson-cancer/

http://www.telegraph.co.uk/film/star-wars-the-force-awakens/r2-kt-droid-to-appear-katy-johnson-cancer/

http://metro.co.uk/2015/12/01/star-wars-the-force-awakens-will-feature-a-droid-designed-by-a-fan-for-his-terminally-ill-daughter-5537180/

http://metro.co.uk/2015/12/01/star-wars-the-force-awakens-will-feature-a-droid-designed-by-a-fan-for-his-terminally-ill-daughter-5537180/

R2-KTは、ご主人のケイティを側で見守り続けた。そしてふたりが出会っておよそ1ヶ月後、ケイティは永遠の眠りについた。

 

このR2ドロイドの理念は生き続け、その後世界中を飛び回り、様々なチャリティ活動で子どもたちを励ました。

http://www.dailymail.co.uk/news/article-3338555/Upcoming-Star-Wars-film-feature-new-character-R2-KT-father-s-touching-gift-daughter-died-brain-tumor.html

http://www.dailymail.co.uk/news/article-3338555/Upcoming-Star-Wars-film-feature-new-character-R2-KT-father-s-touching-gift-daughter-died-brain-tumor.html

http://r2kt.com/media-appearances/r2kt-article-scifi4me/THE%20FORCE%20AWAKENS%20Will%20Include%20R2-KT%20_%20SciFi4Me.com.htm

http://r2kt.com/media-appearances/r2kt-article-scifi4me/THE%20FORCE%20AWAKENS%20Will%20Include%20R2-KT%20_%20SciFi4Me.com.htm

スターウォーズのフィギュア製作・販売のハズブロ社はこR2-KTの想いに共感し、限定フィギュアを発売した。
さらに、スターウォーズのアニメ『クローン・ウォーズ』のデイブ・フィローニ監督の耳に伝わると、R2-D2と揃ってエピソードに登場。ケイティのためにファンが制作した1体のドロイドは、スターウォーズの正史に正式に加わることとなった。

http://r2kt.com/media-appearances/r2kt-article-scifi4me/THE%20FORCE%20AWAKENS%20Will%20Include%20R2-KT%20_%20SciFi4Me.com.htm

http://r2kt.com/media-appearances/r2kt-article-scifi4me/THE%20FORCE%20AWAKENS%20Will%20Include%20R2-KT%20_%20SciFi4Me.com.htm

フォースの覚醒”への登場

そんなR2-KTは、最新作『フォースの覚醒』へも登場する。
ルーカス・フィルムのメアリー・フランクリンのはからいで、このピンクのドロイドはルーカス・フィルムの元に送られる事になった。

そして、R2-KTは6ヶ月間、『フォースの覚醒』の撮影に参加した。R2-KT公式サイトによると、レジスタンスの基地で、ポー・ダメロンがBB-8と再会するシーンで画面奥に写っている。同サイトによれば、もしかしたら他にも「彼女が」写っているシーンがあるかもしれないので、探してみて欲しいとの事だ。

http://www.r2kt.com/

http://www.r2kt.com/

http://www.r2kt.com/

http://www.r2kt.com/

http://www.r2kt.com/

http://www.r2kt.com/

※矢印は当サイトによる

ジョンソン氏は同サイト上で「スターウォーズ・コミュニティを誇りに思う」と述べている。

r2-ktの物語

Source:http://www.r2kt.com/

About the author

インド旅行中、たまたま現地新聞に写真を撮られて掲載されるというミラクルを起こしました。持ってる男。THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。

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Comments

  • oriver_cinema (@oriver_cinema) 2016年3月28日 at 8:15 AM

    『#フォースの覚醒 』にも登場のR2-KTの物語を知っていますか?
    ある少女のために、ピンク色のR2ドロイドが辿った感動の実話とは #スターウォーズ
    https://t.co/py8VLomF4h

    Reply
  • @kaori_xoxoxo 2016年3月28日 at 9:08 AM

    『フォースの覚醒』にも登場のR2-KT ある少女のために、ピンク色のR2ドロイドが辿った感動の実話 https://t.co/MQrBXeWp0I

    Reply
  • @DarthReiya_SW 2016年3月28日 at 2:46 PM

    https://t.co/eMGzx5C9GC

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