Menu
(0)

Search

実写『白雪姫』女優、大バッシングを受けての学び ─ 「『ウエスト・サイド・ストーリー』では足りないと言われ、『白雪姫』ではやりすぎと言われ」

レイチェル・ゼグラー
Photo by PhilipRomanoPhoto https://commons.wikimedia.org/wiki/File:RachelZegler-byPhilipRomano4crop.jpg Remixed by THE RIVER

ディズニーによる実写版映画『白雪姫』(2025)で主演を務めたレイチェル・ゼグラーが、当時の激しいバッシングを振り返った。

2001年生まれのゼグラーは、スティーブン・スピルバーグ版『ウェスト・サイド・ストーリー』(2021)に17歳の若さで抜擢され、一躍スターダムを駆け上がった。しかし、その華やかなデビューから嫉妬や批判の対象となることも避けられず、『白雪姫』実写版では不評の責任をなかば負わされるような形となっている。

『白雪姫』で、ゼグラーはコロンビア系であることからキャスティングの段階でバッシングを受けた。『ウエスト・サイド・ストーリー』ではヒスパニックらしさがないと批判されていたことから、米Harper’s Bazaarでは「本当に混乱しました」と当時の心境を語っている。

「『ウエスト・サイド・ストーリー』では“足りない”と言われ、『白雪姫』では“やりすぎ”だと言われました。私はコロンビア系であることに誇りを持っています。料理を食べ、ドレスを着て、コーヒーを飲み──子どもの頃、また大人になった自分にとって本質的なことをしてきました。世間には、“2つの側面がある人は同時に何者でもない”という意見もあります。けれども私は、他人の心地よさのために、周囲に同化するつもりはありません。」

もっとも、ゼグラーがバッシングの対象となったのは彼女のアイデンティティのためだけではなかった。オリジナル版を批判したことでディズニーファンの不興を買い、さらにはイスラエルとパレスチナの開戦後、ゼグラーはパレスチナ支持を公言してイスラエルを非難。女王役のガル・ガドットはイスラエル国防軍の兵役経験者として母国を支持していたことから、両者には不仲説が飛び交った。

あわせて読みたい

ゼグラーは過去の発言を一切撤回しておらず、今回も「私は自分の気持ちを言いました。それは自分の根底にある、人間としての信念を表すものです」と述べている。ただし、一連のバッシングでは「自分の意図と影響についてしっかりと学ぶことができた」という。

「私たちは生きて学ぶものですが、そこには警告も伴います。“発言したい”という誘惑があったとしても、必ずしも“発言すべき”わけではないこと。そして、ひとつのツイートよりもはるかに意味のある変化をもたらす機会はたくさんあると理解することです。」

攻撃的な言葉が自分に降りかかることを、あらかじめ予測すべきだったと思うか? この問いかけに、ゼグラーは首を横に振り、「これから起きること、自分の安全が脅かされることをすべて予測できたら、携帯電話を海に投げ捨てていたと思います。正気なら誰でもそうするはず」と答えた。

この一年間、ゼグラーはセラピストとともに傷を乗り越えようと努めてきた。『シャザム!〜神々の怒り〜』(2023)で共演したヘレン・ミレンとルーシー・リューも、ゼグラーを買い物に連れ出し、女優としての経験を語り聞かせるなど、プライベートで大きな支えになっていたという。

自身が出演した『ハンガー・ゲーム0』(2023)のあと、続編にウガンダ出身のホイットニー・ピークが起用されたとき、ゼグラーはすぐに連絡を取った。「私がいます。あなたが私を必要としないことを祈っているけれど」と。今後、ディズニー・プリンセスにふたたび有色人種のキャストが起用されたら、「支え、励まし、アドバイスし、“してはいけないこと”を伝えます」という。

オンラインの激しいバッシングにもかかわらず、ゼグラーの現実のキャリアは好調だ。2025年にはミュージカル『エビータ』に主演して絶賛を浴び、今年は同じく人気ミュージカルの『ザ・ラスト・ファイブ・イヤーズ』コンサートにも出演する。さらに、今後1年間で4本の新作映画に出演する計画だ。

引き受けたものは大きかったが、フランチャイズ作品に出演するという選択は「賢明な決断」だったと語る。「アートハウス系の作品を選べば、もっと早いうちに高い評価を得られたのかもしれません。だけど、最終的には“自由”こそが最高の選択。インディペンデント映画や、ロンドンの舞台に12週間立てるだけの経済的安定を与えてくれるものを選びました」

あわせて読みたい

Source: Harper’s Bazaar

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly