『バイオハザード』がリブート、情報まとめ ─ 映画は9月米公開、Netflixではドラマ版も進行中

カプコンによる名作サバイバルホラーゲームをハリウッドで実写映画化した『バイオハザード』シリーズ。ミラ・ジョヴォヴィッチ主演、ポール・W・S・アンダーソン監督によるシリーズは、2002年『バイオハザード』から2016年『バイオハザード: ザ・ファイナル』までの全6作でひとまず区切りを迎えた。
現在、ハリウッドでは『バイオハザード』の実写化企画が新たに2つ進行している。新たな顔ぶれによるリブート版実写映画『Resident Evil: Welcome to Raccoon City(原題)』と、Netflixが手がけるドラマ版「バイオハザード」だ。まったく新しい形で蘇る実写版『バイオハザード』の世界に、ここでは改めて迫ってみることにしよう。
リブート版実写映画『バイオハザード』
リブート版映画『バイオハザード』は、『Resident Evil: Welcome to Raccoon City』という原題からも想像できるように、ゲーム版に忠実な世界観での再映画化だ。1998年のラクーンシティを舞台に“運命の夜”の物語が描かれるというから、ミラ・ジョヴォヴィッチ版との違いは明快である。
ゲームの人気キャラクター、クレア・レッドフィールドを演じるのは『メイズ・ランナー』シリーズのカヤ・スコデラリオ。ジル・バレンタインを『アントマン&ワスプ』(2018)のハナ・ジョン=カーメンが演じ、監督・脚本は『海底47m』シリーズのヨハネス・ロバーツが務める。

ロバーツ監督によると、本作はゲーム版『バイオハザード』『バイオハザード2』に基づく物語。2020年10月の製作発表時にも、監督は「初めてゲームをプレイした時の本能的な恐怖体験を再現したい」「小さな町で起こるリアルな人間ドラマを現代の観客にも身近なものに」との意向を明かしていたが、タイトルの発表時には「『バイオハザード』の大いなるオリジン・ストーリーであり群像劇です」と強調していた。
「(リブート版では)ラクーンシティは大きな役割を担いますし、登場人物の一人でもあります。さまざまな背景を持つ人々の集団を描く物語で、この町にやってきた者や、この町で育った者たちが運命の夜に出会うことになります。」
監督は作品の“トーン”を重要視しており、「ゲーム版で気に入っていたのは、とんでもない怖さと雰囲気でした」と語る。「つねに雨が降っていて、ダークで不気味。その雰囲気が面白さと融合していて、特に1作目には、その先に何があるのか分からないスリル、そういう物語のスタイルがありました」。また、2019年にリリースされたリメイク版『バイオハザード RE:2』も本作には影響を与えたという。「あのゲームに圧倒された時、どんな映画を作るべきかが分かったように思います。素晴らしい映画的体験を味わって、“これこそ自分のやりたい世界だ”と思ったから」。
この投稿をInstagramで見る
そのほか出演者には、クリス・レッドフィールド役に「THE FLASH/フラッシュ」(2014-)のロビー・アメル、レオン・S・ケネディ役に『ゾンビランド:ダブルタップ』(2019)のアヴァン・ジョージア、 アルバート・ウェスカー役に「アンブレラ・ アカデミー」(2019-)のトム・ホッパー、ウィリアム・バーキン役に『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)のニール・マクドノー、そしてブライアン・アイアンズ署長役に「GOTHAM/ゴッサム」(2014-2019)のドナル・ローグら。
映画『Resident Evil: Welcome to Raccoon City(原題)』は2021年9月3日に米国公開予定。撮影は2020年10月中旬に開始され、12月中旬に終了している。
Netflixドラマ「バイオハザード」
Netflixが手がけるドラマ版「バイオハザード」は、リブート版映画とは異なるオリジナルストーリー。1話あたり60分の全8話構成で、ふたつの時間軸を描くことになるという。脚本・製作総指揮は「スーパーナチュラル」のアンドリュー・ダブ、第1話・第2話の監督は「ブレイキング・バッド」「ウォーキング・デッド」などのブロンウェン・ヒューズ。
- <
- 1
- 2