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批評家酷評?ザック・スナイダー『REBEL MOON』は予算も高額 ─ ゲーム&コミックで拡大するユニバース、成功掴めるか

Rebel Moon
Netflix映画『REBEL MOON:パート1 炎の子』12月22日(金)世界独占配信、『REBEL MOON:パート2 傷跡を刻む者』24年4月19日(金)世界独占配信

ザック・スナイダー監督によるSF大作『REBEL MOON:パート1 炎の子』の幸先の悪さが目立っている。現時点で米レビューサイトRotten Tomatoesの批評家スコアは23%。さらに米Forbesによれば、2部作となる『REBEL MOON』では推定1億6,600万ドルもの巨額が製作費に投じられているという。

『REBEL MOON』は、かつてスナイダー監督が構想していた独自の『スター・ウォーズ』映画企画をオリジナルの世界観で新たに作り変えたSF超大作。“マザーワールド”と呼ばれる巨大帝国が銀河を支配する世界を舞台に、アウトローな戦士たちの反乱(REBEL)が描かれる。

DCユニバース、『アーミー・オブ・ザ・デッド』と壮大な世界観のユニバース作品を手がけてきたスナイダーの新作として、配信前から注目が集まる『REBEL MOON』だが、前評判は芳しくない。Rotten Tomatoesの批評家スコア23%はスナイダー作品歴代ワースト並みの数字。「よくわからないユニバースで描かれる支離滅裂な話だ」(Empire)、「ものすごく金のかかった『スター・ウォーズ』の模倣品」(The Wrap)、「重苦しく伝えられる大量の物語背景は、観客をファンタジーに没入させるどころか、遠のかせている」(The Guardian)といった感想があがっている。

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「ものすごく金のかかった」との指摘もあった2部作で1億6,600万ドルという予算は、スナイダー監督作『マン・オブ・スティール』(2013)の2億2,500万ドルに比べればリーズナブルだ。ただし1作あたりに換算すると、大ヒットを記録したNetflix映画『タイラー・レイク -命の奪還-』(2020)の6,500万ドルよりも高額。そこにプレミアイベント等のプロモーション費用もかさんでくる。

2024年4月には、続編『REBEL MOON: パート2 傷跡を刻む者』の配信開始を控えており、さらにはゲーム化やコミック化も決定しているなど、フランチャイズ化にも積極的だ。当然Netflixとしては、前編で勢いをつけておきたいところだろう。

とはいえ、批評家の意見だけが映画を評価するわけではない。Netflix映画『レッド・ノーティス』はRotten Tomatoesで批評家スコアが37%だったが、観客スコアは92%と高水準で、続編製作も決定している。現時点で『パート1 炎の子』の観客スコアは72%。『REBEL MOON』ユニバースの未来は、視聴者の手に委ねられていると言ってもいい。

Netflix映画『REBEL MOON – パート1:炎の子』は2023年12月22日(金)、続編『REBEL MOON: パート2 傷跡を刻む者』は2024年4月19日(金)配信開始。

Source: Forbes,Rotten Tomatoes(1,2),Empire,The Wrap,The Guardian

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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