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『ザ・バットマン』監督、ロバート・パティンソンの『TENET』出演を聞いてショックを受けていた

『THE BATMAN-ザ・バットマンー』
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DC映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』で監督・脚本を務めたマット・リーヴスは、ロバート・パティンソンがバットマン役に起用される前、あることを耳にしてショックを受けていたという。これには、『ダークナイト』トリロジーで知られるクリストファー・ノーラン監督の映画『TENET テネット』(2020)が関係していた。

米ポッドキャスト番組ReelBlend Podcastでは、リーヴス監督がバットマン役決定前の一時期について振り返った。バットマン役の候補には、ロバート・パティンソンのほかニコラス・ホルトやアーミー・ハマー、アーロン・テイラー=ジョンソンの名前が挙がっていたが、リーヴス監督の第一候補はやはりパティンソンだったという。そう考えていた矢先、リーヴス監督の元に、パティンソンが『TENET テネット』に出演するというニュースが舞い込んできた。

「私は、ノーランが『TENET』を作ろうとしているというのは知っていて、すごくイイなと思っていました。でも実際には少しだけ……というかすごく影響もあったんです。私は、ロブ(ロバート)のことを頭に思い浮かべながら物語、脚本を書いていました。私のバットマンは彼になってほしかった。その時は彼がバットマンをやるかは分からなくて。彼がクリスの『TENET』に起用されたと発表された時は落ち込みましたね。」

ノーラン監督が手掛けた『ダークナイト』トリロジーは最高のバットマン映画との呼び声も高い。しかし、リーヴス監督がショックを受けたのは「パティンソンがノーランを選んだ」といった理由からではなかった。それでは一体、なぜ……?

「私は納得してしまったのです。彼(パティンソン)がアート映画に出続けていたこと、何人もの興味深い監督たちと仕事を共にしてきたことを知っていたので、もし大作映画に彼が出るとしたら、それはバットマンになるだろうか?あるいは1作以上に出演するだろうか、と考えました。それで彼が最高のバットマン映画を作ったフィルムメーカーと大作映画を作ると知った時、私はこう思ったのです。“なるほど、そうなったか。もうバットマンにはなりたくないということか”と。」

つまりはリーヴス監督、早とちりをしたということだ。『トワイライト』シリーズ完結の2012年以降、『ディーン、君がいた瞬間』(2015)『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』(2017)『グッド・タイム』(2017)といった小規模作品を俳優活動の軸に置いていたパティンソンが、「バットマン」映画の名声を持つノーラン監督作に出演するという組み合わせに、リーヴス監督はいわば絶望したのだろう。

ちなみに、パティンソン本人はというとバットマン役には最初から前向きだったようで、『TENET テネット』の撮影と『ザ・バットマン』のオーディションがバッティングしてしまった時、ノーラン監督に「家族の緊急事態」だと嘘までつき、スクリーンテストに参加していたことが裏話として明かされている。ノーラン監督は、パティンソンの嘘を見破っており、最終的にはバットマン役の助言を与えたというが……。

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Source: ReelBlend Podcast

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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