『バイオハザード』リブート版監督「過去の映画版は観ていない」 ─ 原作回帰で「成功します、成功させるつもりです」

過去の映画版はまったく観ていない──。リブート版映画『バイオハザード』に抜擢された鬼才監督ザック・クレッガーが、堂々の“ゲーム回帰宣言”だ。
世界的人気を誇るゲームシリーズ『バイオハザード』は、過去にミラ・ジョヴォヴィッチ主演シリーズ計6作、2021年のリブート版『バイオハザード: ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』が製作された。本作はシリーズを手がけてきたコンスタンティン・フィルム製作のもと、再リブートを試みる完全新作だ。
先日、「ゲームの世界観にすべて従うわけではありません。ゲームをプレイする体験の本質をとらえたい」という発言が早くも賛否を呼んだクレッガー監督。「何をやってもオンラインで批判される」という自身の見解を早くも裏付ける形となったが、このたび米ComicBook.comのインタビューでは、心からの“原作愛”を表明している。
「僕はゲームが大好きで、すべてプレイしています。『バイオハザード4』は夢中になって、100回はプレイした」というコメントは前回と同じ。「だからこそ、ゲームをプレイする体験に敬意を払っている物語にしたい」と力を込めた。
「僕は映画版は観ていません。それは僕が大切にしてきたものではないから。けれど、ゲームは僕が大切にしてきた、自分の大好きな遊び場です。この映画は成功します。成功させるつもりです。」
本作は既報にて「オリジナル版ゲームの恐怖に原点回帰する」と伝えられていたが、クレッガー監督はその方向性を再度強調した形だ。あくまでも大切なのはゲームのプレイ体験を再創造することで、世界観をそのままコピーすることだけが重要なのではない、という見方だろう。
では、ゲームの体験に敬意を払った物語とは? 2025年3月、米CinemaConにて、クレッガー監督はその真意をすでに示唆していた。
「『バイオハザード』では、どのゲームにも暗い通路の入り口に立たされる瞬間があります。銃弾は残り一発しかない。その暗闇に恐ろしいものが待ち受けていることがわかり、自分を奮い立たせる恐ろしい瞬間──これこそすべての『バイオハザード』が完璧に実現してきたものであり、私を含む数百万人のプレイヤーが数十年にわたってシリーズをプレイしている理由です。こうしたゲームの精神に基づき、ひとりの主人公が、ある場所から別の場所へ、そして地獄の底へ落ちていく様子を描きます。」
リブート版映画『バイオハザード』(正式タイトル未定)は2026年9月18日に米国公開予定。共同脚本は『ジョン・ウィック』シリーズのシェイ・ハッテン、米配給はソニー・ピクチャーズ。
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Source: ComicBook.com, Deadline