ライアン・レイノルズがマイケル・J・フォックスに宛てたメッセージが感動的 ─ 「転んだって大丈夫だ」

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのマイケル・J・フォックスが、米TIME誌が毎年発表している「世界で最も影響力のある100人のリスト」通称「TIME100」の2024年版の1人に選出された。フォックスへの推薦文を書いたのは『デッドプール』シリーズでおなじみのライアン・レイノルズ。レイノルズからフォックスへの惜しみない愛とリスぺクト、そして次世代へ繋ぐメッセージが伝わる名文となっている。
「TIME100」はTIME誌が1999年に開始し、2004年からは毎年発表している企画で、アーティスト、アイコン、タイタン、リーダー、パイオニアの5部門に分かれて計100名が選出される。2024年版はアーティスト部門にシンガーのデュア・リパや『グリーン・ナイト』(2021)のデヴ・パテル、パイオニア部門に『バービー』(2023)のアメリカ・フェレーラら今日を代表する面々が選出されており、フォックスが選出されたアイコン部門にはジャパニーズ・アニメの巨匠、宮崎駿も並んでいる。
それぞれを推薦する顔ぶれも非常に豪華。デュア・リパにはパティ・スミスが、パテルにはダニエル・カルーヤ、宮崎にはギレルモ・デル・トロがメッセージを寄せている。そしてフォックスに宛ててレイノルズが送った以下のメッセージ文は愛と賞賛に溢れている。
「私はマイケル・J・フォックスを知っています。めちゃくちゃとんでもなく知っています。彼は面白い人です。彼は温かい人です。彼は猛烈に頭のいい人です。また彼はよく倒れもします。彼はパーキンソン病患者だからではなくて、飛ぶことを恐れないから倒れるのです。
私がマイクに会ったのは17年前のことでした。私は彼が目標と情熱のためにハードルを上げるのを見てきました。彼を地球上におけるパーキンソン病の研究の偉大なる勝者だと簡単に特徴づけることはいささか怠慢でしょう。彼は何百万もの人と私の父を、1人じゃないって助けてくれた人です。彼を驚くべきウィットと自覚的な魅力で世界中の人々の人生を形作った映画スターだと簡単に見なすこともいささか怠慢でしょう。彼はこれらの美しい一面の総和なのです。他にもたくさんあります。
昨年、8歳の娘と『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を一緒に鑑賞しました。彼女のお気に入りの作品となりました。今となっては、私にとっても、彼女にとってもそれで十分なのです。1つ若い世代の、もう1人の子どもが、私が見たものを見たのです。
マイクを友達と呼べることがどれほど幸運なことか私は知っています。娘は私が彼と知り合いであるということをまだ知りません。私はマイクが手にしたレベルの思いやりを娘に教える必要も、あるいはマイクが物語を伝えるのと同じ方法で私が物語を伝える必要もありません。ただ、彼女にたくさん倒れても大丈夫だとは伝える必要があります。だってあなたが飛んでいることを知れる、絶対的で最善の方法だから。」
— Ryan Reynolds (@VancityReynolds) April 17, 2024
レイノルズの亡き父ジェイムズ・C・レイノルズも生前はパーキンソン病の闘病を続けており、父の逝去時にはフォックスの運営するマイケル・J・フォックス財団への寄付を呼び掛けた。また、「TIME100」でのメッセージについても「マイケル・J・フォックスへの推薦文を書かせてもらいました。この男は私にとってとても大きな意味のある人。そしてあなたにとっても大きな意味のある人だって知っています。」と投稿している。