「許せない!」ライアン・レイノルズ、デンゼル迫真の演技中にケータイを鳴らしてしまう

これはゾッとする……。ライアン・レイノルズは2012年公開の映画『デンジャラス・ラン』で、共演したデンゼル・ワシントンが迫真の演技を見せていた最中、あろうことか携帯電話を鳴らしてしまったことがあったという。
サスペンス・アクション映画『デンジャラス・ラン』はレイノルズとワシントンの緊迫ドラマ。レイノルズは駆け出しCIA職員役で、ワシントンは元CIA工作員にして、諜報の世界で暗躍した危険人物を演じた。
2人の関係性が緊張感を生む本作は、ワシントンの圧倒的な凄みが見どころの一つ。トロント国際映画祭のトークイベントに登壇したレイノルズは、このベテラン俳優との共演について「本当に恐ろしかった。彼はデンゼル・ワシントンなわけで、僕は僕ですから」と振り返る。
「僕はすっかり怯えていました。でも良かったのは、僕が演じるキャラクターも怯えている設定だったこと。だから問題なかった」と、自身の不安をそのまま役柄に反映させていたというレイノルズ。「映画の最後のシーンで、ワシントンが床で死にかけるんですね。すごく力強いシーンで、彼は泣いているんです。とてもエモーショナルな場面で」。
演者にとって極めて難しいこの場面、実は技術トラブルが起こったためにすでにテイク2に進んでいた。「もし今度しくじったら、それは自分のせいだ。彼のせいではない。彼は帰ってしまうだろう。だから、絶対に失敗はできない!」と、さまざまな緊張感がかかっていた。
ワシントンは役に入り込み、涙を流し始めた。そこで大事件が起こったという。「突然……“♪Come fly with me, let’s fly, let’s fly away…”と聞こえてきて……」。なんと、ワシントンが渾身の演技を見せているまさにその最中、レイノルズの携帯電話からフランク・シナトラ「カム・フライ・ウィズ・ミー」の着信音が鳴り響いてしまったというのだ。
最大の集中力を要するこの一大場面で、一体誰が携帯を鳴らしたのかとワシントンもスタッフも探そうとする中、レイノルズは「おい、誰の携帯だよ!許せないな!」と“知らぬ存ぜぬ”作戦を敢行。結局、助監督がレイノルズの携帯が鳴ったことを突き止めるのだが、そのことを大っぴらにせず、「ここは慎重に」と密かに助言してくれたという。
これを受けてレイノルズが「D(=デンゼル)、もう一回やれますか?」と尋ねてみると、ワシントンは「やらないといけないよな」と応じてくれた。レイノルズも「そうなんです!スタントマンのせいで!ほんと、許せないですよね!」と貫いたということだ。
「マヌケなヤツほど、ケータイをいじっている。この物語では、僕がそのマヌケでした」とレイノルズは大反省を語っている。「デンゼルの涙が目に浮かびますよ」。
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Source:Variety