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アラン・リックマン、『ハリー・ポッター』スネイプ続投には乗り気でなかった?自伝で複雑な胸中が明らかに

アラン・リックマン
Photo by Marie-Lan Nguyen https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Alan_Rickman_after_Seminar_(1).jpg | Remixed by THE RIVER

2016年の逝去から早や6年、今もなお強い存在感を残す名優アラン・リックマン。米Deadlineが紹介するところによれば、リックマンは自身の自伝『Madly, Deeply: The Diaries of Alan Rickman(原題)』の中で、『ハリー・ポッター』シリーズで長年スネイプ先生役に献身しながらも役に縛られることに、当初あまり乗り気ではなかったと語っている。

シリーズ2作目となる『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)の公開からほどなくして、エージェントに「もうこれ以上『ハリー・ポッター』はいいでしょう」と繰り返し言い続けてきたというリックマン。その後もスネイプ先生役を続投したが、5作目の撮影に入る直前に前立腺がんを患ったことで「ハリー・ポッターを最後まで見届けよう」と決意したことが綴られている。

リックマンは小説の最終巻を読み終えた後、著者のJ・K・ローリングがスネイプ先生に最期をもたらしてくれたことに歓喜したという。また、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004年)のワールドプレミアについては「ラジオシティに到着したときはビートルズになった気分でした。私たちが車を降りると何千人ものファンが大叫びしていましたから。ほとんどはダニエル・ラドクリフ目当てだったけど、全員に殺到していましたよ」と回顧。完結作となる『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011)のプレミアではインタビュアーと何千人もの人々がトラファルガー広場で「スネイプ、スネイプ、セブルス・スネイプ」と叫び歌っていた風景を振り返っている。

アラン・リックマンは1970年代から舞台俳優としてのキャリアを開始。『ダイ・ハード』(1988)や『ロビン・フッド』(1991)など映画界でも注目されるようになった後、『ハリー・ポッター』シリーズや『ラブ・アクチュアリー』(2003)など多数の作品に出演。2016年1月、肝臓がんのため69歳で逝去した。本書はリックマンが1990年代から執筆していた25年以上にわたる日記をまとめたもの。リックマンの唯一無二のキャリアとその時々の心情を追うことができる貴重な内容として、日本のファンからは邦訳版も待ち望まれている。

『Madly, Deeply: The Diaries of Alan Rickman(原題)』は10月18日、イギリス・アメリカにて刊行。

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Source:Deadline

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Yuka ShingaiYuka Shingai

携帯向け音楽配信事業にて社内SE、マーケティング業務に従事した後、妊娠・出産を機にフリーライターに転向。 映画とお酒と化粧品が好き。日課のオンライン英会話でもしょっちゅう映画の話をしています。

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