ヴァル・キルマーが死去、65歳 ─ 『トップガン』『バットマン フォーエヴァー』など

『トップガン』(1986)『トップガン マーヴェリック』(2022)のアイスマン役や『バットマン フォーエヴァー』(1995)のバットマン役などで知られる米俳優のヴァル・キルマーが現地時間2025年4月1日、肺炎のため亡くなったことがわかった。
65歳だった。娘で女優のメルセデス・キルマーが米The New York Timesに明らかにした。

米ロサンゼルス出身のキルマーは名門ジュリアード音楽院演劇科で演劇を学び、1986年の『トップガン』ではトム・クルーズのライバルとなるアイスマン役でブレイク。オリバー・ストーン監督の『ドアーズ』(1991)やカート・ラッセルと共演の『トゥームストーン』(1993)など映画出演を重ね、『バットマン フォーエヴァー』ではスーパーヒーロー役にも挑戦した。同年の『ヒート』(1995)ではロバート・デ・ニーロが演じる犯罪組織ボスの部下として強烈な活躍を見せた。
2017年には咽頭がんを患ったことを公表し、治療のため声を失った。アイスマン役を再演した『トップガン マーヴェリック』では、コンピューターのタイピングを通じて主人公マーヴェリックの相談を受ける重要なシーンに登場。アイスマンがタイピングを行うアイデアはキルマー本人によるものだった。
この撮影でトム・クルーズは、感極まって涙を流したことを認めている。ジョセフ・コシンスキー監督も、同シーンについて「とにかく感動的だった」「忘れられない思い出」と振り返っている。
キルマーはSNSを通じてファンとの交流を楽しんでいた。生前最後の投稿は3月23日、自身のライフワークとなった絵画製作の一枚の紹介だった。
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たくさんの感動をありがとうございました。心よりお悔やみ申し上げます。
Source:The New York Times