ロバート・ダウニー・Jr.、『オールド・ボーイ』パク・チャヌクとドラマでタッグへ ─ ベトナムのスパイ描く、複数の悪役を演じる

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)『ドクター・ドリトル』(2020)などのロバート・ダウニー・Jr.が、『オールド・ボーイ』(2003)などのパク・チャヌクによるドラマ「The Sympathizer(原題)」に出演することがわかった。
A24&HBOによる本作の原作となるのは、ヴィエト・タン・ウェンによる『シンパサイザー』(ハヤカワ・ミステリ文庫)。同小説では、北ベトナムのスパイであり、南側では秘密工作員として警察に潜り込み、やがてアメリカに亡命するひとりの男の姿が描かれる。息もつかぬスパイものにして、ベトナム戦争の実態を皮肉に描いた傑作小説だ。ドラマシリーズでは、パク・チャヌクがショーランナーおよび監督を務める。
Deadlineによるとロバート・ダウニー・Jr.は悪役として、オレンジ郡の新進気鋭の下院議員、CIAエージェント、ハリウッドの映画監督など、アメリカの上位層を代表するような役柄を複数演じるとのこと。この作品に参加することを決めた理由は、素晴らしい物語に加えて、魅力的な役柄、俳優としての幅を広げる絶好の機会になると考えたからだという。なおダウニーは出演のほか、パク・チャヌクらとともに製作総指揮としても名を連ねている。
本作の原作者は以前、「『オールド・ボーイ』は、『The Sympathizer』に大きな影響を与えたのです。ドラマ版の監督には彼以上に相応しい人はいないでしょう」と喜びの声をあげていた。同作では生きたタコを、死ぬほど腹をすかせた主人公が踊り食いするという場面があった。原作小説には、タコではなくイカが斬新な形で登場するようで、「『The Sympathizer』のイカでも同じように想像力を発揮してもらいたい」とも希望している。
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Source: Deadline