Rotten Tomatoesが新制度、観客スコア90%以上で「ホット認定」 ─ 批評家だけでなくファンの評価も大切に

映画の宣伝活動においても一定の影響力や活用力を持つ米レビューサイトのRotten Tomatoesが、作品評価を指し示す新たな制度を導入した。一般観客スコアが基準値を超えると、「ホット認定(Verified Hot)」バッジが与えられる。
Rotten Tomatoesのスコアは、トマトメーターと呼ばれる「批評家スコア」と「オーディエンススコア」の二種類があり、前者はトマトの鮮度、後者はポップコーンの起立によって表現されている。「批評家スコア」は、レビューを集計した評価を0%〜100%の数字で表すもので、75%以上となると「Certified Fresh(新鮮保証)」と認定され、バッジを付与される。
一方、オーディエンススコアにはこうしたバッジ制度がこれまで存在せず、評価が60%であればポップコーンが起立、60%であれば倒れているイラストで表現された。
新たに導入された「ホット認定」は、オーディエンススコアが90%以上、かつ所定のレビュー件数を集めている作品にのみ付与される。
「批評家スコアの“新鮮保証”は批評家レビューが高い映画に贈られるものとして知られています。しかし、一般観客に愛される映画についてはどうでしょうか?同じように愛を与えられるべきではありませんか?その通りなのです。そこで、“ホット認定”制度をご紹介いたします」と、Rotten Tomatoesはアナウンスしている。
We’re breaking down Verified Hot – a new way to celebrate audiences. pic.twitter.com/1aaqnfFere
— Rotten Tomatoes (@RottenTomatoes) August 21, 2024
この制度はすでにサイト上でロールアウトされており、最新作では95%獲得の『デッドプール&ウルヴァリン』や91%の『ツイスターズ』、95%の『インサイド・ヘッド2』などが「ホット認定」バッジを与えられている。過去作については、2019年5月以降の米公開作に適応される。
Rotten Tomatoesでは批評家スコアとオーディエンススコアの数値に乖離が生じるケースも多く、時には正反対の評価になることもある。この新制度は、一般観客からの評価も批評家同様に重要なものと見なすものであり、ファン同士の映画の語らいに華を添えてくれるだろう。映画の価値を数字だけで指し示すことはあまり本質的ではないが、「ホット認定」バッジは映画ファンから愛された証として機能してくれそうだ。
Source:Rotten Tomatoes