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『ハリー・ポッター』ロン役ルパート・グリント「僕はピークを迎えるのが早すぎた」 ─ シリーズの幸福と苦悩、未来を語る

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
© Warner Bros. 写真:ゼータ イメージ

映画『ハリー・ポッター』シリーズで主人公のひとり、ロン・ウィーズリー役を演じたルパート・グリントは、シリーズの完結後、主にテレビドラマの世界で活躍している。ガイ・リッチー監督作品『スナッチ』(2000)を原案とする「スナッチ・ザ・シリーズ」(2017-)や、アガサ・クリスティの同名ミステリを映像化する「ABC殺人事件(邦題未定、原題:The ABC Murders)」などだ。

The Guardianのインタビューにて、ルパートは「僕の人生は“それ以前、それ以降”のラインがはっきりしているんです」と語った。2018年に30歳を迎えた彼が、このたび“人生のライン”である『ハリー・ポッター』での経験を振り返っている。

『ハリー・ポッター』ロン役の幸福と苦悩

シャイな少年だったというルパートは、当時つねに演技に惹かれていたという。その理由は「自分自身が役柄の陰に隠れて、完全な別人になれるから」。J・K・ローリング著『ハリー・ポッター』シリーズが大好きだったルパートは、オーディションでロン役を射止めて人生を激変させることになる。

「『ハリー・ポッター』の最初の数作品は、まるで夢の中を生きているようでした。3, 4作目を撮っている頃、ものすごい責任の重みを感じるようになったんです。とんでもない人気で、プロモーションやレッドカーペットでは正気を失いかけていました。僕はそういう環境が得意ではないので。」

ハリー・ポッター
『ハリー・ポッターと賢者の石』 TM & © 2001 Warner Bros. Ent. , Harry Potter Publishing Rights © J.K.R.

ルパートは「ロン役を辞めることを何度も考えた」と明かしている。『ハリー・ポッター』の撮影を「大きな犠牲」とまで語った彼は、11歳から長年に渡った撮影の合間、休暇中に自問自答したことを覚えているそうだ。

「“本当に戻りたいのか? たぶん向いてないぞ”って。僕はただのティーンエイジャーだったんだと思います。年を取ると、このシリーズが、僕をスクリーンの外側でのスキャンダルに引き込もうとしていると感じることもありました。僕が道を踏み外すのを、みんなが待ってるんだって。そうするつもりは一切なかったですけどね。」

その一方、脚光を浴びる体験を「少しは楽しんだ」というルパートだが、『ハリー・ポッター』シリーズは完結を迎え、ロンという役柄にも別れを告げることになる。「『ハリー・ポッター』が終わるなんてウソみたいだった」というルパートは、撮影を終えた直後は「拍子抜けしちゃって、何が起きているのか分からなかった」そうだ。

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』© Warner Bros. 写真:ゼータ イメージ

それゆえに、というべきだろう。その後もルパートは、ロン・ウィーズリーという役柄をしばらく自分の中に感じ続けることになったようである。

ロンと僕との境目は作品ごとに薄らいでいました。事実上、僕たちは同じ人間になっていたと思います。ロンの中には僕という人間が詰まっていて、そこから前進するには大きな調整が必要だったんです。ロンという役は、僕の人生には常にあるものだったので。刑務所から出所することに例えたくはありません、だって刑務所ではなかったですからね。それでも、ある施設を出ることのようには感じていました。新鮮な空気を吸えるのは良いなって。」

ルパートは自分自身のキャリアについて「ピークを迎えるのが早すぎた」と言い切った。「でも、それでいいんです。あれほどの成功を再現できるなんて思うのはバカげてるでしょう」。現在、ルパートは「流れに身を任せて、興味の湧いた役柄を演じて、どうなるかを確かめるだけ」だと語っている。

ところで30歳を迎えた今、プライベートの面では、そろそろ結婚して子どもが欲しいのだそう。

「息子が生まれたら、ロンって呼ぶんでしょうか。いい名前ですけど、そうはならないでしょうね。“グリント”って名字には、一音節の名前を付けづらいんですよ。」

ルパートの新作となるのは、『ミスター・ガラス』(2019年1月18日公開)を控えるM・ナイト・シャマラン監督がプロデュース・監督を務めるサイコ・スリラー・ドラマ。「いつでもチャレンジですけど、楽しんでますね。みなさんを驚かせるのは面白いので」と語っているだけあって、今後の作品でもファンを大いに楽しませてくれそうだ。

Sources: The Guardian, Deadline

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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