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【ネタバレ】『Saltburn』ラスト、オリヴァーはなぜ◯◯に? ─ 主演バリー・コーガン、ためらわず挑戦

Saltburn
© Amazon Content Services LLC

この記事には、『Saltburn』のネタバレが含まれています。

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フェリックス・カットン(ジェイコブ・エロルディ)への歪んだ感情を秘めながら、彼の家族を密かに死に追いやったオリヴァー・クイック(バリー・コーガン)。数年を経て、フェリックスの母エルスペス(ロザムンド・パイク)と偶然を装って再会したオリヴァーは、ついに最後の1人であるエルスペスにも手をかける。

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フェリックスの家族が誰一人いなくなった邸宅で、オリヴァーは1人、全裸になって踊り回る。初めて招待された際にフェリックスが部屋から部屋へと紹介してくれたのと同じように、豪華な調度品や設えを前に全裸のオリヴァーをワンショットで捉えるラストシーケンスは、ソフィー・エリス・ベクスターの「Murder on the Dancefloor」がBGMとなって、狂気とおかしみが混ざり合っている。

コーガンはエメラルド・フェネル監督から全裸になってくれるよう頼まれたところ、全く臆さなかったようだ。いかに実行するかという疑問は抱いたものの、フェネルとの議論はオープンそのもので、コーガンは「実に正しいと感じた」と言及している。

「自分のものだという感覚です。ここは僕の場所だ。自信がたっぷりあるぞと。『この邸宅でやりたいことが全部できるぞ。ここは僕のものなんだから、全裸になっていって、ワルツを踊ることだってできるぞ』っということです。ええ、楽しかったですよ」

コーガンはリハーサル中も心地よさを確信し、撮影監督であるポリー・ベネットのことも信頼していたものの、ファーストテイクではズボンを脱ぐのにほんの少し躊躇してしまったそうだ。しかし以降のテイクからは、すっかり準備が整って「もう1回いこう、もう1回いこう」と躊躇いが完全に払しょくされたようだ。

フェネルいわく、ダンスシーンは11回撮ったとのこと。7回目は技術的には完璧だったものの、フェネルが求める「完全に悪魔的な喜び」が欠けていたため、最後の撮り直しとなったようだ。

悪魔的な喜びを体現したコーガンは『Saltburn』の怪演で、第81回ゴールデングローブ賞の主演男優賞(ドラマ部門)にもノミネートを果たしている。今後賞レースを席巻することが大いに期待される。

映画『Saltburn』はAmazon Prime Videoにて配信中。

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Yuka ShingaiYuka Shingai

携帯向け音楽配信事業にて社内SE、マーケティング業務に従事した後、妊娠・出産を機にフリーライターに転向。 映画とお酒と化粧品が好き。日課のオンライン英会話でもしょっちゅう映画の話をしています。

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